アーロン・ソーキン、故アップル共同創業者スティーブ・ジョブズを芸術的に描く映画について語る
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アーロン・ソーキン、故アップル共同創業者スティーブ・ジョブズを芸術的に描く映画について語る

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アーロン・ソーキン、故アップル共同創業者スティーブ・ジョブズを芸術的に描く映画について語る
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アーロン・ソーキンはアカデミー賞とエミー賞を受賞した脚本家兼プロデューサーです。
アーロン・ソーキンはアカデミー賞とエミー賞を受賞した脚本家兼プロデューサーです。

ハリウッドの脚本家アーロン・ソーキンは本日、カリフォルニアで開催されたD10カンファレンスでウォルト・モスバーグのインタビューを受けた。ソーキンはソニーからウォルター・アイザックソンによるスティーブ・ジョブズの公式伝記の脚本化を依頼されており、既にアップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックを制作過程のアドバイザーとして起用している。

ソーキンは本日、ステージ上でジョブズ映画の脚本について語りました。彼は自身の脚本プロセスと、映画へのアプローチ方法について説明しました。映画はまだ制作の初期段階にあると明言した後、ソーキンは観客に脚本をどのように共感してもらいたいか、そしてジョブズ役にはどのような俳優を起用したいかについて語りました。

ソーキンにとって、脚本を書くことは「映画が何をテーマにするのかをじっくり考え続ける、先延ばしのプロセス」だ。ジョブズの伝記映画について以前述べたことと同じく、ソーキンは「伝記の揺りかごから墓場までの構造を揺るがすのは非常に難しい」と述べた。ソーキンはむしろ、「私にとって魅力的な摩擦点を特定し、それをドラマ化したい」と考えている。

ソーキンの脚本が撮影に間に合うまで、どれくらいかかるのだろうか?「可能な限り早い段階にいる」とソーキンは言った。「どんな偶然の観察者から見ても、執筆とは思えないほど長い期間を過ごすことになるだろう。むしろESPNを見ているように見えるだろう」ソーキンは、故アップル共同創設者について調査し、情報を集めるプロセスについて言及していた。

「この映画を引き受けるにあたって、少しためらったことの一つは、ビートルズについて書くのと少し似ていると思ったことです」とソーキンは語った。「世の中には彼について深く知り、尊敬している人がたくさんいるのに、私はただ失望の地雷原を目にしただけです」。しかし、ソーキンは希望を抱いている。「リサーチを終えた頃には、スティーブ・ジョブズについても彼と同じくらいの知識を身に付けていることを願っています」

「映画館で『これは真実の物語』というセリフを目にしたときは、写真ではなく絵画として捉えるべきだ」とソーキンは語った。ソーキンが脚本を手掛け、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグを描いたオスカー受賞作品『ソーシャル・ネットワーク』は、ソーキンが言うところの「歴史に対する作家的視点」の完璧な例だ。これは歴史の逐一のスナップショットではなく、ドラマ化なのだ。

ウォール・ストリート・ジャーナルのウォルト・モスバーグ氏とソーキン氏がD10のステージに登場。

ソニーとの共同制作映画でジョブズ役を誰が演じるのかと聞かれたソーキンは、まだキャスティングされていないと答えた。「(俳優は)早口で話さなければならないでしょう」とソーキンは、ジョブズがコミュニケーションに用いた激しい話し方に言及した。また、俳優は非常に頭が良くなければならないともソーキンは語った。「俳優は多くのことを偽ることができますが、知性は偽ることができません」

『ザット70'sショー』などのコメディー役で知られる俳優アシュトン・カッチャーも、今年後半に公開予定のジョブズの伝記インディーズ映画に主演しており、ソーキンは、スティーブ・ジョブズは「複数の映画を作る余地がある」ほど大きな人物だと述べてこのプロジェクトを認めている。

「スティーブ・ジョブズは非常に複雑な人物です」とソーキンは言った。「一つ確かなのは、この人物を裁くことはできないということです」。ソーキンは、この人物を擁護するためには「彼(ジョブズ)の中に自分と似た部分を見つけなければならない」と語った。「スティーブ・ジョブズのような人物を描くには、まるで自分が天国に行ける理由を神に訴えているかのように描く必要があります」

出典: AllThingsD