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米国の金融界の最も権威ある声の1つが2000万ドルから4500万ドルを「大した収益ではない」と軽視しているということは、金融界がいかに現実から乖離しているかを示す指標に違いない。
これは、ライトスピード・ベンチャー・パートナーズのアナリスト、ジェレミー・リュー氏が、iTunes App Store を通じてダウンロードされた最初の 10 億個の iPhone および iPod Touch アプリケーションの販売から Apple が得るであろう金額の範囲だ。
Liew氏が推測を導き出すために根拠もなく引き出した無料アプリと有料アプリの比率15:1~40:1の範囲についてはひとまず置いておくとして、 Liew氏の分析を報じたBarron’sの記者が、App Storeは「モバイルデバイスに関する人々の考え方を大きく変えつつあり、リサーチ・イン・モーション(RIMM)、グーグル(GOOG)、マイクロソフト(MSFT)、ノキア(NOK)、パーム(PALM)の反応を引き起こしている」と認めていることは注目すべき点だ。
もしこれが事実なら、リュー氏の数字はAppleがApp Storeによって約0.1%の収益増加を得ていることを意味するが、この数字だけではAppleの知名度向上や、この事業によって促進されるハードウェア販売数といった無形のメリットは考慮されていない。同社、特にスティーブ・ジョブズ氏は常に、App Storeは大きな利益を生み出すことを意図したものではなく、むしろiPhoneがモバイルコンピューティングに対する人々の考え方を変えるための手段であると述べてきた。
この基準で考えると、Apple が App Store から得る収益は計り知れないほど大きい。