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写真:Apple
アップルのCEO、ティム・クック氏が、米国の移民政策に関する最近の軽蔑的なコメントのような社会問題について発言するたびに、同氏に沈黙して素晴らしい製品を作ることに集中するよう促す声が必ず上がる。
クック氏は今晩サンフランシスコで開かれたフォーラムで、世界を変えることが自身の仕事であると語った。
彼はフォーチュンのCEOイニシアチブで講演した。これは「中核的なビジネス戦略の一環として主要な社会問題に取り組むことに尽力している企業リーダーのためのフォーラム」である。
アップルのCEOは、企業は金儲けだけに専念し、大きな問題に関与すべきではないと主張する人々にどう対応するかと質問された。
「大多数の人がそれを望んでいるとは思えません」とクック氏は答えた。「率直に言って、AppleのCEOとして、それが私であろうと他の誰であろうと、そんなことをしても、今日の環境において世界を変えるという使命を果たすことは決してできません。沈黙を守っているだけでは、できることの全てを成し遂げることはできないでしょう。」
「CEOであれば、自分よりも広い視野を持たなければなりませんが、それはもっと大きなものでなければ、会社は成功しません」と同氏は30分間のインタビューで語った。
Appleの3つの主要課題
クック氏は明確には述べていないものの、Appleの3つの政策優先事項を明示したようだ。「私たちはプライバシーポリシー、移民政策、法人税改革、そしてこれらに関連する政策について議論しています。そして、ほとんどの人はそれを見て、『なるほど、なるほど』と言うでしょう。しかし、全ての人がそう思うでしょうか?いいえ。」
AppleのCEOはここ数ヶ月、これら3つの問題全てで注目を集めている。Facebookがユーザー情報を広告主に販売するというビジネスモデルをめぐって、マーク・ザッカーバーグCEOと激しい口論を繰り広げ、大きな話題を呼んだ。
報道によると、アップルのCEOはトランプ大統領との直接会談で、昨年成立した共和党の減税策を高く評価していると語ったという。
しかし先週、クック氏はトランプ政権の不法移民の子供たちを親から引き離す政策を「悲痛で悲劇的」と評した。