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写真:Apple
アップルの株価はここ数週間の急落後、安定を取り戻したようだが、HSBCのアナリストらは最悪の状況はまだ終わったとは考えていないようだ。
同銀行のアナリストらは以前、iPhoneの大幅な成長は「ほぼ終わった」と述べていたが、今回、Appleの目標株価を2度目に引き下げた。
「中国をはじめとする経済圏でアップルが厳しい状況に直面することは予想していたものの、その激しさに予想外に下振れした」と、エルワン・ランブール氏率いるHSBCのアナリストは今週、顧客向けレポートで指摘した。今回の格下げは、アップルがiPhoneの生産台数を再び削減したとの報道を受けてのものだ。
HSBCは2019年から2021年の売上高予想を5~7%、純利益予想を8~9%下方修正した。HSBCのアップルの目標株価は現在160ドルで、株価は1株153.31ドルとなっている。
エルワン・ランブール氏は、今後数年間、AppleがiPhoneの平均販売価格(ASP)を「劇的に」引き上げることは難しいだろうと示唆している。Appleが販売台数からASPへの報告方法を変更したことからもわかるように、Appleは新規顧客数の減少を補うためにiPhoneの価格を引き上げようとしてきた。
HSBCは現在、Apple株の投資判断を以前の「買い」から「ホールド」に変更している。一部の批評家は、Apple株が最近急落しているにもかかわらず、アナリストが顧客にApple株の売却を推奨していないことを非難している。今週のCNBCの興味深い(ただし物議を醸す)社説「Appleアナリストは顧客を失望させているが、これは驚くべきことではない」は、このような対応は投資家にとって不利益であると示唆している。
出典:ビジネスインサイダー