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イラスト:Cult of Mac
サムスンが今夏、アップルを相手取った10億5000万ドルの訴訟で敗訴したとき、サムスンが判決を覆すためにあらゆる手段を講じるだろうことは明らかだった。10億ドルを銀行口座に残しておきたいと考えるサムスンを責められるだろうか?
評決が読み上げられて以来、サムスンは、陪審長のベルビン・ホーガン氏が、シーゲイト・テクノロジーから訴訟を起こされ、そのせいで破産した経緯など、重要な事実を隠していたことを知った。シーゲイトはサムスンの一部株主であるため、ホーガン氏がサムスンに対して何らかの恨みを抱いていた可能性もある。サムスンはアップルがホーガン氏についてすべて知っていたと考えているため、アップルはホーガン氏について知っていることすべてと、それをいつ知ったのかを開示せざるを得なかった。
Appleの公式提出書類は、基本的にホーガン氏について何も知らないと述べている。金曜日遅くに提出された書類の中で、Appleは裁判所に対し、7月30日の陪審員選任後、Appleの弁護士はホーガン氏が過去に破産を申請していたことを「知った」ものの、破産裁判所の書類を一切確認しなかったと報告した。Appleの社内訴訟チームの誰も、サムスンがシーゲートを通じてホーガン氏の破産に一部関与していたとは考えていなかった。
もしアップルが、ホーガン氏が過去にシーゲイトに雇用され、その後訴訟を起こされたことを知っていたなら、サムスンによる陪審員の不正行為の申し立てはかなり強力に見えたかもしれないが、現時点では、その申し立ては温水の中の一枚の紙のようにゆっくりと崩れつつある。
出典:Ars Technica