アップルの音楽ストリーミング交渉は最終段階に
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アップルの音楽ストリーミング交渉は最終段階に

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アップルの音楽ストリーミング交渉は最終段階に
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アップルは新しい音楽ストリーミングサービスに大きな野望を抱いている。
Beatsのデザイン変更はWWDCまでに間に合うだろうか? 写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac
写真:ジム・メリシュー/Cult of Mac

AppleはWWDCで、1年かけて開発を進めてきた新しいストリーミング音楽サービスをアピールする計画だ。これはiTunesの発売以来、Appleにとって音楽業界における最大の取り組みとなる可能性があるが、新たな報道によると、Appleは依然としてレコードレーベルとの契約締結に苦戦しているという。

ブルームバーグの報道によると、Appleは新サービスの条件についてレコードレーベルと依然として交渉中であり、レーベル側はSpotifyとの契約で現在得ているよりも大きな収益を得ようと躍起になっているという。現在、レコードレーベルはSpotifyの月額9.99ドルの料金の55%、出版社は15%を受け取っている。

iOS 9の新しいミュージックアプリは、刷新されたiTunesラジオとダウンロード機能に加え、サブスクリプションサービスのホームとなります。アーティストによる独占的な舞台裏ビデオがサービス上で提供されるほか、Apple Connectの一環として、ビデオ、楽曲、その他のコンテンツを無料で提供できる注目アーティストページも提供されます。Appleは無料配信する楽曲に対してアーティストに報酬を支払う予定ですが、収益分配は依然として難題となっています。

レーベル各社は、Appleに対し、サブスクリプション収益の60%を分配するよう求めています。アーティストが30~40%を受け取るのであれば、ほぼ公平と言えるでしょう。交渉の現段階では、Apple幹部が譲歩する時が来たと言えるでしょう。Appleはこのような契約で望むものをすべて手に入れることに慣れていますが、今こそAppleがその支配を手放し、開発者との契約のように30/70の分配を行うべき時です。

Appleがより大きな利益を握ったとしても、たとえSpotifyと同数の会員数を獲得できたとしても、Appleの収益にはほとんど影響しません。ですから、音楽サービスで儲けることを心配する必要はありません。レコード会社、所属アーティスト、そしてユーザーを満足させるために、多少の赤字でも運営すればいいのです。Appleは、ひっくり返った音楽業界を補助する余裕があります。Appleがハードウェアで莫大な利益を上げていないわけではありません。

出典:ブルームバーグ