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写真:Philosophy Talk
スコット・フォーストール氏は、2012年のApple Maps問題を受けてAppleを去って以来、テクノロジー業界からほとんど姿を消していた。しかし、最近ではApple在籍時代について何度かインタビューに応じるようになり、当時、将来CEOになる可能性もあると予想されていた。
Philosophy TalkのThe Creative Lifeでの新しいインタビューで、フォーストール氏はiPod、iPhone、iPadの開発について(他にもいろいろと)語りました。Apple TVの開発に関する興味深い逸話も含まれています。
ご記憶にあるかと思いますが、Apple TVは長年Appleから「趣味」と呼ばれていました。まるでAppleの課外プロジェクトであるかのように。フォーストール氏の説明通り、まさにその通りです。
彼は、Mac OS Xのリリースが終わると、チームメンバーに1ヶ月間の休暇を与え、好きなプロジェクトに取り組ませた経緯を詳しく説明した。月末には、ハッカソン形式のプロジェクトをフォーストール氏にプレゼンテーションするのだ。
「何千人もの人間を1ヶ月間、何百万ドルもの給料を費やして、やりたい放題の仕事をさせるなんて、ちょっと狂気じみています」とフォーストール氏は語った。「でも、彼らはその1ヶ月間、ものすごく一生懸命働いて、素晴らしいアイデアを思いついたんです。」
Apple TVは、彼らが思いついたプロジェクトの一つだったと彼は言う。「私が見たプロジェクトの一つは、10フィートのユーザーインターフェースというアイデアで、それをApple TVに形にしたんです」と彼は言った。「Apple TVは、ある人が1ヶ月間、好きなことを何でもやっていいと奨励されたことから生まれたんです。」
従業員に自身のプロジェクトに取り組む時間を与えるというフォーストール氏の考えは、シリコンバレーでは珍しいことではありません。Googleでは、従業員の勤務時間の20%をサイドプロジェクトに充てています。これは、Gmail、Googleマップといった革新的なサービスを生み出しました。フォーストール氏の後、Appleの従業員が大型ソフトウェアリリース後に同様の休暇を取得できるかどうかは興味深いところです。
「The Creative Life」の インタビューは全編見る価値があります。フォーストール氏の部分は、1時間半のプレゼンテーションの約17分目から始まります。このインタビューは2018年10月13日に収録されましたが、現在オンラインで公開されています。
出典: 9to5Mac