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Palmは苦境に立たされているようだ。AT&TがPalm PreとPixiの発売を4月から6月か7月に延期する可能性があるとの報道を受け、Cannaccord Adamsは予想を引き下げた。一方、他のアナリストは、Palmが保有する400件もの携帯端末特許が、AppleとGoogleの特許取得競争を巻き起こす可能性を示唆している。
カナコードのアナリスト、ピーター・ミセック氏は火曜日、AT&TがPalm端末2機種の発売を延期することを「最近知った」と述べた。その理由は、同氏によると、これらのスマートフォンに「多数の技術的問題」があるためだという。さらに、AT&Tは発売に向けた「マーケティング予算を大幅に削減する」計画だ。販売不振に加え、技術的問題がPalmと通信事業者の関係に影響を及ぼし始めているとミセック氏は述べた。
モルガン・スタンレーのアナリスト、エフード・ゲルブラム氏は火曜日、Palmの唯一の希望は製造拠点を閉鎖し、webOSのライセンス供与を受けることだと述べた。しかし、PalmはGoogleやAppleによる買収の格好の標的だと見ている者もいる。
「Palmは大きな収益源を持っていないかもしれないし、明るい将来性もないかもしれない。しかし、モバイルおよび携帯端末分野で400件以上の特許を保有しており、Appleから訴訟の対象になった場合に役立つ可能性が高い」とBNETのエリック・シャーマン氏は述べている。Appleは、特許侵害訴訟の対象となる可能性のある企業の候補としてPalmを挙げている。Palmが訴訟費用を賄える可能性は低いものの、「Googleは法律事務所を買収しても銀行口座の残高が減っても気づかないだろう」とシャーマン氏は述べた。Appleは、Googleの法的余裕を奪うためにPalmを買収する可能性もある。
こうした法的駆け引きは、AppleとGoogleの過去の対立でも見られた。昨年末、Appleはストリーミング音楽サービスのLalaを買収した。これは、Googleのデジタル音楽市場への進出を阻止するための戦略的買収だと一部で見られていた。この対立の直後、Appleはモバイル広告会社AdMobのライバルであるQuatroを買収した。Googleは、カリフォルニア州クパチーノに本社を置く同社が交渉の最中だったにもかかわらず、Quatroを買収した。