
イタリアの開発者たちがAppleとちょっとした駆け引きをしているようです。WPA検索アプリを承認しておきながら、Appleがそれを真相に気付くと、ストアのガイドラインに違反しているとして削除してしまうのです。
現在、一般的なルーターのデフォルトのパスワードを推測して、見知らぬ人のネットワークにログオンできるようにするアプリが iTunes で 0.99 ドルで入手可能です。
目的によっては、このアプリはダウンロード者が外出先で電子メールを送信するための情報を得るために利用される可能性があり、また、他人のコンピューターからパスワードやその他の情報を盗むために利用される可能性もあります。
かつて承認されたが利用できなくなったアプリの数から判断すると、この「見えたと思ったら見えなくなった」というゲームはしばらく続いているようです。
最近の例として、5月22日にAppleはいくつかのWPA検索アプリを削除しました。5月24日には
Alice WPA Finderを承認しました(本稿執筆時点では、米国とイタリアのストアではまだ入手可能です)。
この特定のアプリの適用範囲は明らかに限定されており、イタリアの国立 Alice Network でのみ機能しますが、他のアプリと同様にガイドラインに違反しない理由は不明です。
開発者の Andrea Tondo 氏はイタリア語で、このアプリは失われた WPA を回復する必要がある人にとって便利であると説明していますが、英語のアプリのタイトルを見ると、他の人の WPA を嗅ぎ分ける手段としても便利であることがよくわかります。
合法性を考慮し、このアプリには免責事項(イタリア語、翻訳は筆者)も記載されており、ユーザーに礼儀正しく行動するよう促しています。「コンピュータシステムへの不正アクセスは罰せられる犯罪行為ですので、ご注意ください…」
確かに、これは、誰がアプリを承認しているのか(窮屈なキュービクルで眠そうな目をしているインターン生?)や、そもそも承認されるべきではないものがストアに入るのを防ぐより包括的なポリシーを Apple がなぜ持たないのかという、しつこい疑問を再び呼び起こす。
引き続きお知らせします。
iPhoneItalia経由