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写真:クアルコム
クアルコムは、少なくとも7年間にわたる独占禁止法違反の疑いで台湾の公正取引委員会から過去最高の7億7300万ドルの罰金を科され、アップルとの戦いで新たな打撃を受けた。
具体的には、この罰金は、クアルコムが地元企業から4,000億台湾ドル(132億ドル)のライセンス料を徴収したことに関連します。台湾の規制当局は、クアルコムが契約条件に同意しない顧客に製品を提供していないことを理由に、同社の市場独占的地位を厳しく批判しました。
「クアルコムはCDMA、WCDMA、LTE分野において多数の標準必須特許を保有しており、CDMA、WCDMA、LTEベースバンドチップの主要プロバイダーである」と、同国のFTCは述べた。「同社はモバイル通信規格における優位性を濫用し、必要な特許のライセンス供与を拒否した。」
このニュースは、2017年を通じてクアルコムが市場での地位を乱用していると主張してきたアップルにとって朗報だ。
アップル対クアルコム
今回の最新の挫折は、クアルコムがここ数ヶ月で経験した2度目の痛手だ。9月には、アップルに対する2度の審問で敗訴している。つまり、アップルの製造パートナーに対し、未払いロイヤルティの総額が確定する前にロイヤルティの支払いを強制することはできず、またアップルが他国でクアルコムを相手取って独占禁止法訴訟を起こすことも阻止できないということだ。
アップルとクアルコムの争いは今年1月、アップルがクアルコムの事業を調査する韓国の規制当局を支援したため、10億ドルのリベートを保留したとして同社を訴えたことから始まった。
クアルコムは、アップルが故意に誤解を招くような行動をとっていると主張し、契約違反を主張した。その後、アップルがクアルコムへのロイヤリティ支払いを差し控える決定を下したことで、クアルコムはアップルが主要な収入源の一つを断ったことを受け、利益予測を修正せざるを得なくなった。
Appleのメーカーもこの争いに巻き込まれ、Appleの最大のライバル企業でさえAppleを支持するに至った。それ以来、争いは激化し、クアルコムは「クアルコムの関連会社が供給するもの以外」のチップを搭載したiPhoneの米国への輸入を禁止しようとした。
出典:ブルームバーグ