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過去15年ほどMacを少しでも使ったことがある方なら、システムアラート音の選択肢の一つである「Sosumi」というサウンドに気づいたことがあるかもしれません。おそらく何気なく見過ごしていたかもしれませんが、このサウンドの誕生には深いストーリーがあり、驚くべきことに、その始まりはビートルズに遡ります。
物語は、元 Apple 社員で、System 7 の Apple Sound マネージャーのエンジニアだった Jim Reekes から始まります。彼のことをご存知ない方もいるかもしれませんが、彼は有名な Mac の起動音の開発者でもあります。
ジムがアップル社に勤めていた頃、ビートルズ(アップル・コーポレーション)がアップル社を訴えました。そのため、ジムは開発中のシステムサウンドの一部の名前を変更せざるを得なくなり、音楽的な響きを薄めてしまいました。話によると、問題のサウンドの一つは「チャイム」と呼ばれていました。ジムは冗談半分で、そのサウンドの名前を「レット・イット・ビープ」に変更すると言いました。
誰もがそのユーモアを理解できたわけではなく、中には「そんなことで逃げ切れるはずがない」と言う者もいました。ジムは皮肉を込めて「訴えてやる」と言い返しました。その時、彼は自分が何をするかに気づきました。綴りを「sosumi」に変更することで、OSに「Sosumi」は実際には日本語で音楽的な意味はない、と偽装することができたのです。
これは非常に興味深い話であり、ジム自身の言葉でそれを聞きたいのであれば、映画「Welcome To Macintosh」 の削除されたシーンのビデオが下にあります。そこでさらに詳しく説明されています。
Apple の内部事情に関する裏話を聞くのはいつも楽しいものですが、これも例外ではありません。
出典: Boing Boing