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写真:Apple
Appleは2021年に世界最大のOLEDスマートフォンディスプレイの購入者となり、iPhone向けに1億6,900万枚という膨大なパネルを調達する見込みです。これは昨年の1億1,450万枚から大幅に増加した数字です。また、このディスプレイの調達において、AppleはSamsungを上回ります。
しかし、サムスンに対してあまり同情しないでください。
AppleがOLEDの最大の購入者になったというニュースは、非常に理にかなっています。Appleは2020年を好調に終え、スマートフォン販売台数で再び世界最大のベンダーとなりました。iPhone 12シリーズの大ヒットにより、この勢いは今後も続くと予想されます。
サムスンは2021年に1億5,700万枚のOLEDパネルを購入する見込みで(前年の1億5,230万枚からわずかに増加)、ハイエンドデバイスにAppleよりもはるかに以前からOLEDを採用しています。一方、Appleは2011年に初代Galaxy Noteで初めてAMOLED搭載スマートフォンを発表しました。AppleがAMOLEDスクリーンを搭載したのは2017年のiPhone Xになってからです。
しかし、iPhone 12までは、OLEDディスプレイは最上位機種にのみ搭載されていました。iPhone XRなどの下位機種には、通常の液晶画面が搭載されていました。しかし、今ではそれが変わり、iPhone 12のすべてのモデルに同じOLEDディスプレイが搭載されています。つまり、Appleは当然のことながら、より多くのOLEDディスプレイを必要としているということです。
サムスンがアップルにディスプレイを販売
では、なぜサムスンのために涙を流すべきではないのでしょうか?テクノロジー大手が2位に転落したことを嘆くのは見当違いだという事実はさておき、サムスンはAppleのOLED需要の恩恵も受けています。
サムスンディスプレイは、2021年にiPhone向けOLEDパネル供給の最大手になると予想されています。Appleへの総発注量のうち、サムスンディスプレイは約1億1000万枚を供給すると見込まれています。LGディスプレイは5000万枚、BOEはさらに900万枚をAppleに供給する予定です。
出典:Digitimes (有料)