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6月に開催される世界開発者会議が近づくにつれ、Appleのテレビ計画をめぐる噂がかなり高まっている。
しかし、スタンドアロンのApple TV(既存の小さなホッケーパックではない)が最終的に実現するという構想は、かなり暗いものになりつつある。しかし、誰もが希望を捨てたわけではない。Apple HDTVの噂を最も強く支持していた人物が諦めた一方で、世界で最も影響力のある投資家の一人は、Apple TVが実現すると確信している。
BuzzFeed Newsと9to5Macによると、Appleは来月のWWDCで、独自のApp Storeとインターネットストリーミングサービスを備えた、デザインを一新したApple TVセットトップボックスを発表すると広く予想されている。一方、ウォール・ストリート・ジャーナルの昨夜報道によると、本格的なApple TVはすぐには登場しないようだ。
同社は1年以上前にテレビの製造を断念したと報じられている。「超高解像度ディスプレイに加え、視聴者がテレビを通してビデオ通話ができるよう、センサー付きカメラの搭載も検討していた」とウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。

Appleがテレビを作る可能性について何年も噂が飛び交っていたが、この最近の報道は、2011年頃からAppleがテレビを発売する寸前だと予測していたアナリスト、パイパー・ジャフレーのジーン・マンスター氏にとって、決定的な証拠となった。
アップルのテレビ事業への野望に関するマンスター氏の大胆な主張は、彼の知名度を高めるのに役立った。そして本日、顧客とメディアに向けた「アップルのテレビ事業が存在しない現実に直面」と題した厳しい声明の中で、マンスター氏はついに白旗を上げた。
「Apple製テレビの発売が現実のものになると我々は強く主張してきたため、Apple製テレビが発売されないという現実を受け入れるのは難しい」と、Business Insiderが入手したメモの中でマンスター氏は述べている。「この報道が出る前の我々の最新の見解では、Appleは2016年にテレビを発売するだろうと予想していた。今回の報道を受けて、我々はもはやテレビが無期限に発売されるとは考えていない」
2012年に、Appleが独自のテレビを発売する予定だから新しいテレビを買わないようにと皆に言った人にとっては、これは受け入れがたい事実だ。
マンスター氏が去ったのなら、AppleのHDTVももう諦めたというわけか。ところが、そうでもない。億万長者のApple投資家カール・アイカーン氏は、ウォール・ストリート・ジャーナルの昨日の報道に動じていない。昨日、Appleの株価を押し上げた大きな記事の中で、アイカーン氏はiPhoneメーカーである同社が早ければ来年にも「超高精細テレビ」を発売すると予想していると述べた。
アイカーン氏自身が情報源を持っているのか、それとも噂やアップルの研究開発費増加を根拠にしているだけなのかは不明だが、アイカーン氏は本日CNBCでウォール・ストリート・ジャーナルの報道を「ばかげている」と述べた。「私はいかなる形でも撤回するつもりはない」と彼は述べた。「アップルはテレビを作るだろう。それが私の信念だ」
こうして、「Apple がテレビを作る」というバトンは渡された。