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iPhoneのライバルが理解できない理由をもう一つ知りたいなら、大手スマートフォンメーカー4社がAppleの成功を再現しようと、モデル数を減らす計画をしているという話がある。ああ、もしそれがそんなに単純なことだったらいいのに。
台湾の業界紙DigiTimesによると、HTC、Research in Motion、ソニー、Motorola Mobilityは、発表する端末の数を減らし、「特定モデル」に注力するとのこと。Appleが毎年1機種のiPhoneを発表するのと同様に、少数の機種に開発リソースを集中させるのが狙いだ。Appleの法廷パートナーであるサムスンは、Galaxy S IIの販売でこの戦略を用いて一定の成功を収めている。
「AppleとSamsung Electronicsは、毎年、単一または複数のフラッグシップモデルに注力することで、ライバルベンダーに対する市場シェアを拡大してきたようだ」と、 DigiTimesは業界筋を引用して報じている。最近の報道によると、Appleは2011年第3四半期に米国スマートフォン市場におけるシェアを26%から43%へとほぼ倍増させた。同様に、SamsungはGalaxy S IIを発売開始から半年で1,000万台販売した。
この新たな戦略は、iPhoneのライバル企業が販売台数を減らすことで消費者により良い製品を提供しようとしているように思われるが、実際にはAppleのライバル企業はコスト削減の方法を模索している。この戦略はマーケティングと開発費の削減だけでなく、部品コストと配送コストも削減するだろう。
いいえ、AppleやSamsungを模倣するには、ライバル企業はもっと何か、例えば人々が買いたいと思う製品を作る必要があるでしょう。SamsungのGalaxy S IIの売上が伸びているのは、単に製品ラインナップを絞り込んだからではなく、この端末がGoogleのモバイルOSバージョン4.0を採用する数少ないAndroid製品の一つだからです。最近まで、Android端末はOSの二分化によって足かせとなっていました。これは、確実に動作するデバイスを求める消費者にとって大きな問題でした。
Appleの成功の2つ目の理由は、初期設計からアプリの購入に至るまで、緊密に統合された製造プロセスです。これまでのところ、競合の携帯電話は複数のサプライヤーの部品を使用し、複数の企業によって設計され、多種多様なカスタマイズが施されたソフトウェアを搭載し、多様なチャネルを通じて販売されています。
Apple の成功の唯一の鍵として年間に生産される携帯電話の数に焦点を当てることは、タッチスクリーンがあったり、超薄型であったり、iPhone が独自ブランドとして宣伝している機能がいくつもあったりすれば消費者は製品を購入するだろうと言うのと同じくらい意味が通じません。