- ニュース

画像:Cult of Mac
Wikipediaは、同百科事典を利用するテクノロジー企業に対し、費用の一部を負担するよう要請したと報じられています。これには、WikipediaをmacOSとiOSに組み込んだAppleも含まれます。
Appleなどの企業はWikipediaに依存している
AppleのWikipediaへの依存度の高さを示す例として、Siriに「神聖ローマ帝国って何?」と尋ねると、Wikipediaの記事をそのまま読み上げてくれます。macOSのSpotlightで同じ用語を検索すると、オンライン百科事典の記事へのリンクが表示されます。
あるいは、「神聖ローマ帝国」でGoogle検索すれば、Wikipediaから同じ情報が見つかります。Alexaに質問すれば、記事も読み上げてくれます。
これらの企業はこの情報を無料で入手しています。しかし、 Wiredによると、Wikipediaはこれらの企業に情報制作費用への貢献を求めているそうです。
代償を払う
Wikipediaは企業に対し、2週間ごとに全記事のダンプと、変更内容の継続的な更新情報を提供しています。しかし、このデータを受信者のニーズに合わせて調整する努力は全く行われていません。Wikimedia Enterpriseは、ボランティアによって作成された膨大な百科事典記事コレクションへのアクセスを容易にするために設立されました。
料金を支払う意思のある企業は、より良いサービスを受けられます。ウィキメディア財団によると、「ウィキメディア・エンタープライズは、企業や組織がウィキメディアのデータをより簡単に利用・再利用できるようにする、有料の開発ツールとサービスを提供しています。」
念のため申し上げますが、財団はコンテンツへのアクセス料金を支払いたくない巨大テック企業をブロックするつもりはありません。また、オンライン百科事典へのアクセス料金を請求する予定もありません。
Appleが顧客になるかどうかはまだ不明です。Wikimedia Enterpriseは2021年後半に開始される予定なので、まだ初期段階です。