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ロシアの億万長者アリシェル・ウスマノフ氏は、アップル株の回復を期待して最近1億ドルを投資したことを明らかにした。59歳のウスマノフ氏は、アップルの株価が昨年9月の最高値から40%近く下落しているにもかかわらず、アップルは「非常に有望な」投資先だと考えている。
世界第35位の富豪であるウスマノフ氏は、昨年5月にフェイスブックへの投資で10倍以上の利益を上げ、ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、現在198億ドルの資産を保有している。また、アリババやロシアのインターネット企業Mail.ruへの投資でも利益を上げている。
ウスマノフ氏はアップル株でさらなる利益を期待している。
「スティーブ・ジョブズの後も、この会社の将来を信じている」とウスマノフ氏はブルームバーグとのインタビューで語った。「時価総額が1000億ドル下落した時こそ、時価総額が回復するはずなので、株を買うには良いタイミングだった」
「永遠に続くものなどない」と彼は付け加えた。「しかし、今後3年間、特に多額の配当金と自社株買いを考慮すると、Appleは非常に有望な投資先だと私は考えている」
アップルの株価は昨年9月に最高値を付けて以来、急落しており、投資家はサムスンなどのライバルとの競争が激化する中で同社の売上が鈍化していると懸念している。
しかし、多くの報道によれば、クパチーノを拠点とするアップルは、2013年には低価格のiPhoneと「iWatch」、2014年にはApple TVを発売するなど、魅力的な新製品を準備しているとのことだ。また、アップルは今秋、iPhone 5Sと新型iPadを発表すると予想されている。
出典:ブルームバーグ