サムスンは、このソニーのウォークマンこそがiPhoneに影響を与えたと考えている

サムスンは、このソニーのウォークマンこそがiPhoneに影響を与えたと考えている

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サムスンは、このソニーのウォークマンこそがiPhoneに影響を与えたと考えている
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ソニーのiPhone

サムスンは、自社のスマートフォン模倣戦略を正当化するため、iPhoneのデザインはソニーのデザインを模倣したものだとアップルを非難しようとしてきた。その主張は、2006年に西堀慎氏が制作した、ソニーが製造するであろうiPhoneを模したプロトタイプのiPhoneモックアップに基づいている。

シン氏のモックアップは、AppleのデザイナーがBusinessweek誌に掲載されたソニーのトップデザイナーのプロフィールを読んだことがきっかけで依頼された。しかし、その記事はソニーのスマートフォンに関するものではなく、最新のウォークマン、NW-A1200(上の写真)に関するものだった。

フィリップ・エルマー・デウィット氏がフォーチュン誌に伝えたところによると:

(サムスンの)主張には多くの問題点がある。まず、熨斗堀氏のデザインがiPhoneプロジェクトの方向性を変えたわけではないという事実、そして熨斗堀氏自身もそう発言したことがないという事実が挙げられる。アップルは、熨斗堀氏のCAD図面より1年近くも前の、iPhoneの最終デザインに近いスケッチを公開している。

Apple社内で回覧された記事は、2006年のBusinessweek誌による[ソニー]製品のデザイナーへのインタビューでした。それは携帯電話ではなく、ウォークマン(NW-A1200)でした。Businessweek誌によると、このウォークマンはソニーにとって、新しく、すっきりと整理された、無駄のないデザイン美学を体現していたとのことです。では、この新しい美学のインスピレーションとなったのは一体何だったのでしょうか?なんと、ソニーのデザイナーによると、AppleのiPodだったそうです。

アップルをずっと模倣していたのはソニーであり、その逆ではない。シン氏のプロトタイプは、ソニーがiPhoneを自社製品として再設計するとしたらどうするかという、シン氏のアイデアを体現したものと言えるだろう。シン氏のモックアップを2005年のiPhoneデザインモックアップと並べてみると、シン氏のモックアップは明らかに当初の計画よりも複雑であることがわかる。

出典:フォーチュン