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スクリーンショット:Recode
21世紀フォックスのCEO、ジェームズ・マードック氏によると、Appleはテレビ事業に「手を出している」という。Recode主催のCode Conferenceでのステージインタビューで、マードック氏はテクノロジー企業がオリジナルコンテンツの制作と配信に進出しているという話題に触れた。
彼のメッセージは? Appleが成功の望みを持ち続けたいのであれば、忍耐強く、失敗を恐れない覚悟が必要だということだ。
「一つずつ、一つずつ、ショーごとに進めていくと、実際に方向転換して何かを達成するには長い時間がかかるだろう」とマードック氏はアップルの戦略について述べた。「それは非常に困難な課題になるだろうと思う」
過去8ヶ月間、ハリウッドで巨額の投資を続けてきたAppleは、現在約13本のテレビ番組を制作中だ。(全番組の詳細をまとめた記事はこちらをご覧ください。)当初はオリジナル番組に10億ドルを投じる計画だったが、Appleはコンテンツへの総支出額で「その額をはるかに上回る」と報じられている。さらに、Appleは映画祭から複数のドキュメンタリー作品を獲得している。
大きな課題に直面している
それでも、マードック氏は、テレビ番組制作は容易ではないため、Appleは深刻な課題に直面していると指摘する。Appleは最近、「 アメイジング・ストーリーズ」のリブート版で、オリジナルのショーランナーとAppleとのクリエイティブ面での意見の相違により、ショーランナーを交代せざるを得なくなったこともあり、こうした困難に直面したのかもしれない。
マードック氏の発言を、アップルが新たな分野に進出する際に既存企業がよく口にする辛辣なコメントと片付けるのは簡単だ。しかし、今回の件に関しては、彼が不当な発言をしているとは思わない。まず、フォックスがディズニーかコムキャストに売却されるという差し迫った状況により、マードック氏のCEOとしての任期は残り少なくなっている。
Appleがこの分野で成功を収めるには、オリジナル番組に注力する必要があると彼が指摘するのも正しい。AmazonやNetflixといった企業はすでにAppleを大きくリードしており、Huluのような小規模な企業でさえ批評家から高い評価を得ている。
Apple の成功を心から願っているが、同社は長い間、Apple TV への取り組みを真剣な事業というよりは趣味のように扱ってきた ― もっとも、その状況は変わり始めているかもしれないが。
Appleは独自のテレビ事業で成功を収められると思いますか?同社にとって、その取り組みを効果的に展開していくには、どのような方法があるでしょうか?ぜひ下のコメント欄であなたの考えをお聞かせください。
出典:Cnet