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写真:Apple
米国と中国の間で激化する貿易戦争の脅威だけでは不十分であるかのように、世界で最も人口の多い国でアップルは新たな問題を抱えている。
中国の国営メディアは、Appleがポルノ、賭博、あるいは偽造品の販売促進を目的としたコンテンツをブロックする措置を講じていないと非難している。少なくとも5つの報道機関がこの非難に追随している。
この件は、先日報じた中国のiMessageユーザーがスパムメールの大量送信を受けているという報道の延長線上にあるようです。スパムメールの内容の多くは、中国では違法である賭博に関するものだったと言われています。しかしその後、ポルノコンテンツや、皮肉なことに偽造品関連コンテンツのブロックを怠ったことまでもが、容疑に加えられました。
iMessage のスパムに関する苦情が正当なものである可能性は十分にあるが、私が最初の記事の時点で指摘したように、これは政府がエンドツーエンドの暗号化に反対するもう一つのチャンスになる可能性もある。
WhatsApp、Gmail、Facebook、Snapchat、Twitterなどの通信サービスは、いずれも中国でこれまで問題を抱えてきたが、その主な原因は強力な暗号化技術で、政府によるメッセージの監視が困難になっていることだ。
アップルはこれまで、iCloudデータを国営企業である中国電信の管理下に移すことで、この分野で中国政府の要求に屈服せざるを得なかった。
アップル対中国
北京Vlaw法律事務所の弁護士はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、アップルが法律に違反するコンテンツを阻止できない場合、同社のサービスは強制的に停止される可能性があると語った。
こうした事態は今回が初めてではない。以前、Appleは中国でiBooks StoreとiTunes Moviesをわずか6ヶ月で閉鎖せざるを得なかった。さらに、Appleは中国政府から、中国への輸入前に全てのApple製品に対してネットワーク安全性評価を実施するよう要求され、それを受け入れざるを得なかった。さらに、Apple製品は中国製デバイスに取って代わられ、政府調達の承認リストから外された。
ティム・クック氏は長年、中国がAppleの将来最大の市場になると公言してきた。しかし、保護主義的で検閲を容認する商慣行で知られる中国において、Appleがブランドを成長させていく中で、時折困難に直面するのも無理はない。