アップルとFBIのプライバシー争いでティム・クックが刑務所行きになる可能性

アップルとFBIのプライバシー争いでティム・クックが刑務所行きになる可能性

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アップルとFBIのプライバシー争いでティム・クックが刑務所行きになる可能性
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写真:Jim Merithew/Cult of Mac

サンバーナーディーノ銃乱射事件の中心となっているiPhoneのロック解除を求める裁判所命令をAppleがまだ受け入れる意思がない中、法律専門家らは、関係者らが拒否した場合に同社(そしておそらくティム・クック氏)がどのような罰則を受ける可能性があるかについて検討している。

答えは? かなり高額な罰金からAppleのCEOへの懲役まで、何でもありだ。

弁護士ピーター・フー氏によると、Appleが極めて重要な「全令状法」に違反したと判断された場合、罰金は数十万ドルから数百万ドルに及ぶ可能性があるという。「この事件の問題は、明確な前例がないことです。裁判所の裁量に大きく左右されるため、予想される罰則額を見積もるのは困難です」とフー氏は述べている。

比較対象として考えられるのは、ヤフーが国家安全保障局(NSA)へのユーザーデータ提出を拒否した場合、政府が1日あたり25万ドル以上の罰金を科すと警告した過去の事例です。この1日あたりの罰金は、ヤフーが従わなかった場合、1週間ごとに倍増するように設定されていました。

フー氏は、別のシナリオとして、AppleのCEOであるティム・クック氏が実際に刑務所に入る可能性もあると述べているが、これは極めて可能性が低い。アメリカン大学の国家安全保障法の専門家であるスティーブン・ヴラデック氏は本日Quartzに対し、Appleは法人であるため、クック氏自身は侮辱罪で起訴されることはないだろうと語った。

現時点では、FBIとAppleの訴訟は3月22日に再度審理される予定で、その後、Appleまたは政府が判決に満足しない場合は、別の地方裁判所の判事に移送されることになる。

確かなことの一つは、この問題の解決にはまだ程遠いということだ。関係者が短期的にどう判断するかはわからないが。

出典:Fast CompanyとQuartz