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アップルのサプライヤーであるフォックスコン・エレクトロニクスは、フォックスコンの深セン工場で使用された洗浄剤が複数のフォックスコン従業員の白血病発症の原因かもしれないという英国の新聞デイリー・メールの主張に対し、法的措置を検討していると報じられている。
デイリー・メール紙の最近の報道によると、 アップルはフォックスコンの若い労働者の間で白血病関連の死亡が相次いだことを受けて同社を調査中だという。
この工場では2010年以降、10代後半から20代前半の少なくとも13人の労働者が白血病と診断されている。このうち5人がその後死亡しており、家族や労働者福祉団体は、電気パネルの清掃に使われる危険な化学物質への曝露が病気の原因だと主張している。
病気になった労働者は解雇され、医療保険の継続を拒否されるという。
アップル社は、この申し立てを「非常に深刻に」受け止めており、問題を調査中であると述べた。
一方、フォックスコンはデイリー・メール紙に対し、1週間以内に主張の証拠を提示するよう求めている。さらに、報道には事実に基づく内容が含まれており、白血病を患う従業員の中に、主張されているような危険な化学物質を扱った者はいなかったと主張している。
フォックスコンはまた、白血病が中国における死因のトップ10に数えられ、子供や35歳未満の人々の死因の第1位であるというデータも挙げている。
フォックスコンほどの規模の企業であれば、毎年平均5~10人の白血病患者が発生すると予想されるため、同社は2007年から2014年までの症例数合計13件は、国家統計による潜在的な発生率よりも実際には低いと主張している。
ティム・クック氏は、アップルのCEO在任中、アップルのサプライチェーンにおける労働者の労働条件の改善に力を入れてきた。
フォックスコンは最近、昨年度の連結売上高が1,318億2,000万ドルと記録破りだったと発表した。また、同社のテリー・ゴウ会長は、同社がアップルからiPhone 6の注文の大半を獲得したことで、今年の利益はさらに良くなると予想していると述べた。