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写真:アップル
AppleのHealth Recordsイニシアチブの目標は、iOSユーザーがデバイス上で自身の医療履歴を確認できるようにすることです。この取り組みを実現するには病院がデータを共有する必要があり、Appleは強い反響を得ています。
Appleが1月にヘルスケアアプリにこの機能を導入した当時、参加している病院やクリニックはわずか12カ所でした。しかし、その後数ヶ月でその数は劇的に増加しました。
アップルは、共同創業者で元CEOのスティーブ・ジョブズの死後、健康トラッキングへの取り組みを始めました。ジョブズは2003年に膵臓がんと診断され 、2011年に亡くなりました。
Appleは2014年にiOS 8にヘルスケアアプリを追加しました。 ジョブズ氏の経験は、2015年のApple Watchとその健康追跡機能のインスピレーションとなりました。
iPhoneのヘルスケア記録が普及
8月2日現在、Appleの「iPhoneで健康記録をサポートする機関」リストには78の機関が掲載されています。参加機関には、アドベンティスト・ヘルス・システム、シカゴ大学医学部、ジョンズ・ホプキンス大学医学部など、数え上げればきりがありません。州全体の医療システム、病院、そして個々の医師も含まれています。
利用可能なデータには、予防接種、検査結果、アレルギー、投薬、そしてiOSヘルスケアアプリに直接表示されるバイタルデータが含まれます。以前は、患者は複数の情報源のウェブサイトから医療データを収集する必要がありました。
Appleのアプリは、電子医療記録の転送規格であるFHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)を採用しています。 情報は病院や医師からiPhoneに直接転送され、Appleのサーバーを経由しません。
「長年誰もが望んでいた体験、つまりiPhone上で医療記録を簡単かつ安全に閲覧できる体験を実現するために、私たちは医療コミュニティと緊密に協力してきました」と、AppleのCOOであるジェフ・ウィリアムズ氏は、この機能がiOS 11.3で初めて導入された際に述べました。現在はまだベータ版です。