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アップルは海外に多額の現金を保有しているにもかかわらず、その資金を米国に持ち帰って課税されるよりは、自社株買いプログラムのために借金をする方が会社にとって安上がりだと判断した。
アップルは昨日、投資家への債券発行に向けた最初のステップを踏んだ後、本日注文受付を開始し、170億ドル相当の債券を発行する予定です。6部構成のドル建て債券発行は、開始数時間で既に500億ドルを超える注文を集めており、非銀行系債券発行としては史上最大規模となりました。
ロイターの報道によると、Apple は次の 6 種類の債券で 170 億ドル相当の債券を投資家に提供するとのことです。
- 10億ドル、変動金利、3年満期
- 15億ドル、固定金利、3年満期
- 20億ドル、変動金利、5年満期
- 55億ドルの固定金利、10年満期
- 40億ドルの固定金利、5年満期
- 30億ドルの固定金利、30年満期
Appleは1450億ドルもの現金を保有していますが、そのうち米国にあるのはわずか450億ドルです。Appleは2015年までに1000億ドルを投資家に返済する予定で、今後3年間に必要な600億ドルの現金を調達するために、社債を発行しています。
アップルは、投資家への現金還元を増やすことで株価下落の抑制に期待を寄せている。AAPLの株価は昨年、1株あたり700ドルの高値を付けたが、ここ数週間で400ドルを割り込んでいる。ティム・クックCEOは株価の下落に「苛立ち」を感じていると述べたが、ここ10日間で株価は12%以上上昇しており、状況は落ち着きを見せているようだ。
出典:ロイター