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2012年の33億8100万ドルから2013年には44億7500万ドルへと予算が32%増加したにもかかわらず、Appleが新製品の研究開発に費やしている金額は依然、収益(今年これまでの純売上高は1709億1000万ドル)の3%にも満たない。これは、スティーブ・ジョブズがAppleの舵を取っていた時代と比べて、ティム・クックの指揮下ではイノベーションが減っていると主張する懐疑論者にとって、間違いなく反論材料となるだろう。
右?
実はそれほどでもない。アップルの研究開発費は、例えばマイクロソフト(2013年度の売上高778億4900万ドルの約13%を研究開発費に投じている)に比べるとかなり少ないものの、歴史的に見ても、多額の研究費を投じる企業が最終的に真に革新的な製品を生み出すことは稀である。フォーブス誌が 昨年の社説で指摘したように、
イノベーションで最もよく知られている企業は、古い事業に毎年資金を費やし続けることはありません。既存の知識を深く掘り下げるのではなく、横断的に投資します。新しい、独自の方法で、既存の知識を統合することに資金を費やします。新しい、場合によっては周縁的な技術を用いて、既存の問題に対する新たな解決策を見つけようとします。既存のものをより良く、より速く、より安くしようとするのではなく、市場を実際に変革するような破壊的なソリューションの開発に努めます。
Apple は確かに革新を起こしてきたが、研究開発に莫大な金額を費やしてきた企業ではなかった。
スティーブ・ジョブズ自身が言ったように、「イノベーションは研究開発費の額とは関係ありません。お金の問題ではありません。重要なのは、どんな人材を擁し、どのように指導され、そしてどれだけの成果を上げられるかなのです。」
出典: Apple 2013年度 10-K報告書
出典:モトリーフール