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写真:Apple
Apple Musicは、イギリスを代表する芸術家デイヴィッド・ホックニーと協力し、ベートーベンの生誕250周年を記念してベートーベンの肖像画を制作した。
存命の芸術家による作品としてはオークション史上最高額で落札された絵画「芸術家の肖像(プールと二人の人物)」を制作したホックニーは、愛用のiPadを使ってベートーベンの絵を作成した。
「私はずっとベートーヴェンの作品に憧れていて、だからこそこのプロジェクトを選んだのです」とホックニーはAppleに語った。「iPadで描いたこの絵は『交響曲第1番以降のベートーヴェン』というタイトルで、1800年、彼が30歳の時に出版したものです。音楽史における非常に重要な瞬間を捉えることで、彼の誕生日を祝うのはふさわしいと思いました。」
この絵画に合わせて、Apple Musicページでユーザーが視聴できるタイムラプス動画が公開されています。動画では、ホックニーが鉛筆で描いた落書きをスキャンした画像からベートーヴェンを描いた作品が紹介されています。その後、ホックニーはiPadでその上に色を塗り重ねていきます。
このページには、絵画に加え、ベートーヴェンに関するその他のコンテンツも掲載されています。彼の作品の選りすぐりの録音や、彼の作品に関する短編映画などが含まれています。
デイヴィッド・ホックニーと彼のiPad
デイヴィッド・ホックニーは、愛用のiPadを作品制作に使うことに慣れ親しんでいます。現在83歳の彼は、AppleがiPadを発売したほぼその瞬間からiPadで絵を描き続けています。彼のiPad作品は数十点が展示され、コレクターに購入されています。2018年には、ロンドンの有名なウェストミンスター寺院の新しいステンドグラスのデザインを依頼されました。これもiPadで制作されました。
彼がこのフォーマットを積極的に受け入れた姿勢を考えると、Appleがこの特別なベートーヴェン・トリビュートに選んだアーティストは、これ以上ないほど適任だったと言えるでしょう。これは、Appleがテクノロジーとリベラルアーツの融合をいかに体現し続けているのかを改めて示す、素晴らしい作品です。
それに、Apple Musicがたまにはクラシック音楽に力を入れているのも素晴らしいと思いませんか?それ自体が素晴らしいことですよね。