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写真:20世紀フォックス
新たなレポートによると、人工知能研究の面でFacebookやGoogleなどの企業と競争したいというAppleの意欲は、同社の強迫的な秘密主義によって損なわれているという。
著名なニューラルネットワーク研究者のヨシュア・ベンジオ氏によると、Appleはモントリオールで開催されるNeural Information Processing Systems(NIPS)カンファレンスなどの大規模カンファレンスへの参加を開始しているものの、目立たない姿勢を崩していないという。これは、今年のカンファレンスで研究論文を発表予定のGoogle、Microsoft、Facebook、さらには中国の検索エンジンBaiduといった企業とは対照的だ。
「アップルの秘密主義は桁外れだ」と、トロント大学コンピュータサイエンス学部のリチャード・ゼメル教授はブルームバーグに語った。「彼らは完全に蚊帳の外にいる」
AI研究者にとって、論文発表を拒むことはAppleにとってマイナス要因の一つに過ぎない。最近の別の報告によると、Appleのユーザープライバシーポリシーが、一部のAI学生の採用を妨げているという。AI学生は、Appleが顧客について収集していない種類のデータにアクセスしたいと考えているからだ。
Appleは徐々にAIスタッフの採用を進めており(同社のウェブサイトには人工知能に言及する求人が42件、「機械学習」という言葉を含む求人が120件掲載されている)、AIに関する論文を発表する予定もあると報じられているが、追いつくべきことがまだたくさんあることは明らかだ。
言い換えれば、クパチーノ版のSkynetにはまだまだ遠いということです。iNetはいかがですか?