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アップルは米国経済の回復に貢献しているようだ。台湾に拠点を置く半導体メーカー、サムスンは、増加するiPad 2の受注に対応するため、テキサス州オースティンの工場で300人の技術者を新たに雇用する予定だと報じられている。一方、カリフォルニア州クパティーノに本社を置くこのテック大手は、新型タブレット向け液晶ディスプレイを、あまり知られていない企業に市場価格の3~4倍の価格で発注している。
サムスン・オースティン・セミコンダクターは、エンジニアを300人増員する計画で、同工場のチップ生産の大部分はアップル向けになると報じられている。新規採用は2010年の600人以上の雇用に続き、同工場の従業員総数は約1,700人となる。アップルがiPad 2に自社製のA5チップを搭載しているという噂もあったが、詳細なX線検査の結果、次世代デバイスには依然としてサムスン製のチップが搭載されていることが判明した。アップルは今年、プロセッサ、フラッシュメモリ、液晶ディスプレイの購入など、サムスンに78億ドルを支出すると予想されている。
LCDに関しては、普段はケチなAppleとしては異例の動きを見せた。iPad 2のメーカーであるAppleが、AU Optronicsに通常価格の3~4倍でパネルを発注したと報じられている。AU OptronicsはLCDメーカーとして世界第4位だが、Appleが顧客となるのは今回が初めてであり、今回の発注はAUの生産能力の半分を占める可能性がある。この動きは、木曜日にAppleの株価を6%上昇させた Economic Daily Newsの報道に対する懐疑的な見方を引き起こした。
AppleがAU Optronicsと直接取引するのは今回が初めてだが、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は2010年に、初代iPadのパネル製造をAUの子会社であるCandoに委託していた。iPad 2のディスプレイの光に関する問題に関する苦情が急増したことから、AppleはLCDパネルの急ぎの生産を発注し、コスト上昇を許容できるようになったのではないかと推測する声もある。
[AppleInsider、9to5Mac]