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今年初め、ロンドンを拠点とするコンサルティング・トレーニンググループAmsysが提供するMac向けITアプレンティスシップ・プログラムについてご紹介しました。ITアプレンティスシップでは、様々な一般的なIT資格取得と実務経験を基盤とした技術研修が提供されます。研修生は研修時間に応じて報酬を受け取り、研修終了後は通常、キャリアサポートサービスを受けられます。
IT業界における見習い制度モデルの適用は、ヨーロッパでは比較的一般的ですが、アメリカではほとんど見られません。ITトレーニングと資格認定の大手企業であるCompTIAが設計した新たなパイロットプログラムは、この状況を変え、IT見習い制度のコンセプトを米国に大規模に導入することを目指しています。
「IT-Ready Apprentices」と名付けられたこのプログラムは、CompTIAの慈善部門であるCreating IT Futures Foundationによって運営されています。このプログラムは、Amsysが提供するプログラムと比較すると、かなり簡素で限定的な内容となっています。わずか8週間のトレーニングとCompTIAのA+認定資格取得に重点を置いています。認定取得後、研修生は6ヶ月間ITプロフェッショナルのもとで働き、時給15ドルの収入を得ます。
CompTIAがこのプログラムを、Amsysのプログラムのように複数年にわたる多分野にわたるプログラムへと拡大する予定があるかどうかは不明です。CompTIAのCEOであるトッド・ティボドー氏は、このプログラムの一人当たりの費用が約5,000ドルと低いことを誇りに思っています。ティボドー氏は、このことがプログラムを全米の都市に拡大する大きな動機になると考えています(パイロットプログラムはミネアポリスとシンシナティで実施されています)。
A+はPCのトラブルシューティングと修理に特化した非常に入門レベルの認定資格であるため、ポストPC時代に求められるITスキルに対応できるようプログラムを拡張する可能性が高いと考えられます。CompTIAは現在、様々なテクノロジーに加え、医療などの特定の業界に関連するIT認定資格も提供しています。また、モバイルテクノロジーのトレーニングと認定資格のオプションも計画していると発表していますが、まだ導入には至っていません。これらの資格は、より広範な研修プログラムに追加される可能性があります。
たとえ組織が研修プログラムを拡大しないとしても、成功すれば、様々なトレーニングベンダーが、iOSとMacの管理に特化したApple特化型プログラムを含む、同様のプログラムの開発を検討するようになるかもしれません。Appleが企業向けトレーニングや認定資格講座の提供範囲を縮小するにつれ、多くのAppleトレーニングセンターは、ビジネスおよびエンタープライズ環境向けのiOS管理といったトピックに関する独自のトレーニングオプションを開発し始めており、これらを研修プログラムへと拡張していくことも可能です。
出典: ITの未来を創造する
経由:チャネルパートナー