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アップルはiTunesのウェブへの移行を検討しているという報道が木曜日に報じられた。これは、カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社による音楽ストリーミングサービス「Lala」の買収に伴う新たな波紋だ。早ければ2010年にも実現する可能性があるこの移行により、音楽ファンはパソコンに保存されている楽曲ではなく、ウェブブラウザから楽曲を聴けるようになる。
新たな報道は、ララの買収がAppleの「クラウドコンピューティング」推進の一環かもしれないという見方を裏付けるものとなるかもしれない。Appleはまた、プレビューサービスを通じてWebベースのiTunesの実現に向けて試行錯誤を進めている。iTunesプレビューでは、コンテンツをプレビューするためにiTunesソフトウェアをインストールする必要がなくなる。
iTunesの「刷新」と目されている計画の中核を担うのは、Appleが金曜日に8500万ドルで買収したと報じられたLala社だと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は計画について説明を受けた関係者の話として報じている。以前の報道では、買収額は1700万ドルか8000万ドルとされていた。
しかし、関係者は、Apple は iTunes 戦略の変更についてまだ調査段階にあるだけだと警告している。
iTunes Storeは今年、2008年比20%増となる20億ドルの収益を見込んでいるものの、iPodやiPhoneを希望する人の大半が既にApple製品を所有しているため、成長率は鈍化しているとレポートは指摘している。同レポートによると、純粋にWebベースの音楽サービスによって、Appleは「検索エンジンやその他のWebサイトを通じて音楽を販売し、仮想ストアを訪れる人々以外にもリーチを広げることができる」という。
検索エンジン大手Googleとの300万ドルの契約は、AppleがLalaを買収した際に獲得した資産の一つでした。AppleがLalaの技術に注力していたのか、それともその知力に注力していたのかは依然として議論の的となっています。しかし、同紙は、Lalaの幹部がiTunesの計画策定を支援する「重要な役職」に就いたと報じています。
消費者にとって、この変更は、数百、あるいは数千もの音楽ファイルを個人で管理することで発生するストレージ容量の負担を大幅に軽減するでしょう。検討されている変更は、Appleと音楽ファンの双方にとってメリットがあるように見えますが、いくつかの疑問が残ります。核心となるのは、企業(Appleとライセンス保有者の両方)が、物理的なコピーと比較して、バーチャルミュージックをどのように管理するかという点です。
[9to5Macとウォールストリートジャーナル経由]