- ニュース

アップルのCEO、スティーブ・ジョブズ氏とデザイン責任者のジョナサン・アイブ氏は非常に親しい関係にあり、クパチーノのキャンパスでは略して「ジャイブス」と呼ばれています。
1990年代半ば、ジョブズがアップル社に戻った時、地下室で何百ものプロトタイプに囲まれて立ち往生していた若きアイブ氏を発見した時以来、このダイナミックな二人は切っても切れない関係を保っていた。ジョブズはすぐに、アップル社には活用すべき素晴らしいリソースがあることを認識した。
NPR は、Jives がどのように協力して Apple の最も記憶に残る製品のいくつかを生み出してきたかを詳しく紹介する素晴らしい記事を掲載しました。
Cult of Macのリアンダー・カーニー氏は、この記事のためにインタビューを受け、両者の細部への徹底的なこだわりについて語っています。iPodのプレス発表前夜、ジョブズはヘッドフォンジャックにヘッドフォンを接続してもカチッという音がしないことに気づいたそうです。
「それで彼はエンジニアたちに、全部分解して、ヘッドフォンを差し込むと心地よいクリック音が鳴るヘッドフォンジャックを取り付けるように指示したんです。それでエンジニアたちは徹夜して、翌朝ジャーナリストや報道陣に渡すためにiPodを再梱包しなければなりませんでした。本当に気が狂った仕事でした。誰がそんなことをするでしょうか?誰が気づくでしょうか?」
消費者は気づきました。競合企業も気づきましたが、ある専門家が「デザイン思考」と呼ぶものを再現できた企業はまだありません。
「Appleはこの新しいムーブメントの先頭に立っていました。デザインとは、配色を決めたり、角のカーブをどうするかといった後付けのものではなく、最初から組み込んでいくべきものであるという考えです」とワシントン大学のキース・ソーヤー教授は述べています。
二人の意見が一致するもう一つの点は、アイブ氏とジョブズ氏が共に、ハードウェアとソフトウェアはシームレスに連携する必要があると考えていることです。iPhoneとiPodは、音楽ストア、ビデオストア、書店を含むシステムの一部であるとソーヤー教授は述べています。
「重要なのは、本体のカーブの仕方やボタンの配置ではありません。iTunesストアのユーザーエクスペリエンス全体、レコード会社に頼らずに知的財産権を取得する方法など、あらゆる要素を考えたのです。これら全てがiPodの成功の鍵となったのです。」
NPR経由