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写真:Ed Hardy/Cult of Mac
AppleはiPhone 14シリーズに、Yangtze Memory Technologies社製のRAMチップを採用すると報じられている。この報道を受け、米国の政治家から激しい非難の声が上がり、その中には、このチップが何らかの形で米国民の監視に利用されるのではないかという声も含まれている。
YMTCは中国政府が一部所有しており、中国軍とも関係がある。輸入制限を受ける米国の企業リストに同社を追加するよう求める声もある。
Apple、iPhone 14のRAMサプライヤーを物議を醸すYMTCに拡大
Appleは現在、iPhoneのDRAMとNANDフラッシュメモリを韓国企業、主にサムスンから調達している。しかし、 BusinessKoreaによると、Appleは先日発表されたiPhone 14にYMTC製のRAMを採用することに合意したという。
共和党議員数名はこの動きに即座に抗議した。
「アップルは火遊びをしている」と、マルコ・ルビオ上院議員(共和党、フロリダ州選出)はフィナンシャル・タイムズ紙に語った。「YMTCがもたらすセキュリティリスクを認識している。もし計画を進めれば、連邦政府からかつてないほどの厳しい監視を受けることになるだろう。共産党に隷属する中国企業が、我が国の通信ネットワークや何百万人ものアメリカ人のiPhoneに参入することを許してはならない」
AppleがiPhoneにYMTCのチップを採用するかもしれないなんてとんでもない。YMTCは中国の国有メモリチップメーカーであり、中国共産党が戦略的に軍民両用サプライチェーンを掌握する計画の一翼を担っている。昨年7月、@RepMcCaulと私は@SecRaimondoに対し、YMTCをエンティティリストに追加するよう強く求めた。https://t.co/eLFlGmW25o
— ビル・ハガティ上院議員(@SenatorHagerty)2022年4月1日
AppleがYMTC製メモリの採用を開始するかどうかに関わらず、アメリカで販売されるiPhone 14にはRAMチップは搭載されない。Appleはフィナンシャル・タイムズに対し、中国のチップメーカーとの合意の有無は確認していないものの、中国で販売されるiPhoneにはYMTC製チップのみを使用する予定だと述べた。