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写真:イーロン・マスク/Twitter/Cult of Mac
ツイッターCEOのイーロン・マスク氏は水曜日、アップルがツイッターをApp Storeから削除すると脅しているという主張を撤回した。
これはマスク氏がアップルのティム・クックCEOと「良い会話」をしたと述べた後のことだ。
イーロン・マスクがティム・クックと会談
Twitterの新オーナーであるマスク氏は月曜日、Appleを批判する激しい非難を浴びせ、複数のツイートで、AppleがApp Store経由の収益の15~30%を徴収していると非難した。さらにマスク氏は、「AppleはTwitterをApp Storeから排除するとも警告しているが、その理由は明かしていない」と述べた。
その後、億万長者は水曜日にクック氏と会談し、その後、「TwitterがApp Storeから削除される可能性があるという誤解は解消しました。ティムは、Appleがそのような検討をしたことは一度もないと明言しました」と投稿した。
マスク氏は、TwitterアプリがiPhoneソフトウェアストアから削除される理由を一切明らかにしていない。しかし、暴力扇動やヘイトスピーチなどを禁じるTwitterの以前のルールに違反したユーザー全員に対する利用停止措置を撤回するという約束は、App Storeのアプリでヘイトスピーチや暴力への呼びかけなどを拡散することを禁じるポリシーを持つAppleにとって、警戒すべき兆候であることをマスク氏は認識しているはずだ。
AppleとTwitterの関係は依然として良好ではない
マスク氏の水曜日のツイートは、数日前の扇動的なツイートとは対照的だ。しかし、クック氏との会談は、収益分配をめぐるアップルとTwitterの間の根本的な対立を解決したようには見えない。
AppleがApp Store経由の収益(Twitterのサブスクリプション料金を含む)の15~30%を徴収していることについて、マスク氏にできることはほとんどない。Epic Gamesは訴訟でこの制裁を逃れようとしたが、失敗に終わった。
マスク氏の支持者からは、アップルを買収することで意見の相違を解消すべきだという声が上がっているが、現実的ではない。マスク氏は世界一の富豪だが、その資産総額は2000億ドルにも満たない。アップルの資産総額は2兆3000億ドルで、その10倍以上だ。しかも、マスク氏はツイッターを「わずか」440億ドルで買収したことで、既に多額の負債を抱えている。