巨額の救済措置でアップルのディスプレイメーカーがOLED事業に参入

巨額の救済措置でアップルのディスプレイメーカーがOLED事業に参入

  • Oligur
  • 0
  • vyzf
巨額の救済措置でアップルのディスプレイメーカーがOLED事業に参入
  • ニュース
iPhone 7
iPhoneは来年OLEDディスプレイを搭載するが、誰もが満足しているわけではない。
写真:Ste Smith/Cult of Mac

新たな報道によると、アップルのディスプレイメーカーであるジャパンディスプレイは、同社の大株主である日本政府が支援する基金から、約7億300万ドルのさらなる救済を受ける予定だという。

この資金は、ジャパンディスプレイが競合のディスプレイメーカーに遅れをとっていたOLED製造能力を取り戻すのに役立つだろう。

[コンテキスト自動サイドバー]

ジャパンディスプレイは今週、2016年第3四半期の売上高が25%減少し、7~9月期の純損失が49億円となったと発表した。同社は、自社が製造に関与したiPhone 7の好調な販売が、年末にかけて若干の回復につながることを期待している。

以前の報道によると、ジャパンディスプレイは、他社がOLEDに大金を投じる一方で、LCD技術への投資を倍増させるという致命的なミスを犯した。その結果、同社はAppleが来年のiPhoneにOLEDを採用するという計画において「大敗者」と呼ばれている。

これに先立ち、ジャパンディスプレイはAppleのiPhone用ディスプレイの主要メーカーを目指し、クパチーノに14億ドルを投じてサービス拠点を建設する計画まで持ち込んでいた。しかし、OLED生産能力の不足と、同じくiPhone用ディスプレイメーカーであるシャープ(OLED関連の特許を多数保有)の買収失敗によって大きな打撃を受け、この失敗はFoxconnに敗れたことで幕を閉じた。

先月、シャープの戴正武社長は、2017年型のiPhoneにはOLEDディスプレイが搭載されると述べ、この端末に関する長年の噂を裏付けた。

「iPhoneは進化を続けており、今やLTPSパネルからOLEDパネルへと移行しています」と彼は指摘した。「AppleのOLED搭載iPhoneがヒットするかどうかは分かりませんが、Appleがこの道を歩み、自ら変革しなければ、イノベーションは生まれません。これは危機ですが、同時にチャンスでもあります。」

OLED ディスプレイの利点は、より明るい表示色とより鮮明なコントラストを提供することです。

出典:WSJ