MP3のベテランが2010年に「クラウドベースのiTunes」を予測

MP3のベテランが2010年に「クラウドベースのiTunes」を予測

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MP3のベテランが2010年に「クラウドベースのiTunes」を予測
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アップルは2010年にiTunesをソフトウェアベースのアプリケーションからクラウドサービスに完全に移行し、ライバルの動きを遅らせ、音楽出版社との厄介なライセンスの綱引きの問題を解決するかもしれない、とオンライン音楽業界のベテランが火曜日に示唆した。

MP3.comの創設者でMP3tunesのCEOであるマイケル・ロバートソン氏は、「様々な内部情報筋」を引用し、Appleは今年、最近買収した音楽ストリーミングサービスLalaを活用し、iTunesを完全クラウドベースに移行すると述べた。「Lalaのアップロード技術は、将来のiTunesアップグレードにバンドルされ、1億人を超えるiTunesユーザーに『アップグレードが利用可能です…』というシンプルな通知ボックスで自動的にインストールされる予定です」と、ロバートソン氏はTechCrunchに記している。

Lalaの買収は、Appleが自社で技術を開発するよりも、ソフトウェアビジネスからクラウドサービスへの迅速な移行を可能にすると、オンライン音楽専門家は論じている。サービスはクラウドベースとなるものの、iTunesユーザーはこれまで通り音楽やビデオを購入できる。ただし、購入後は自動的にモバイル版iTunesにアップロードされ、どこからでも、どのデバイスからでもアクセスできる。

この新たなアプローチは、Appleを警戒している大手レコード会社からの新たなライセンス供与を回避することになるとロバートソン氏は述べた。楽曲の所有権はユーザーにあるため、Appleはレコード会社と新たなライセンス契約を交渉する必要がなくなる。

Appleがロバートソン氏の方向に進んでいる兆候は既に明らかだ。今月初め、AppleがブラウザベースのiTunes Previewサイトで30秒のサウンドクリップの提供を開始したと報じた。2009年11月にひっそりと導入されたこのサイトでは、iTunesソフトウェアをインストールすることなく曲名を閲覧できた。

[TechCrunch経由]