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電子書籍ユーザーをめぐるAppleのiPadとの新たな競争において、Amazonは現状に甘んじているわけではない。シアトルに拠点を置くKindleメーカーが、マルチタッチスクリーンメーカーを買収し、カラー電子書籍リーダーを開発すると発表したわずか1週間後、Amazonは優良な「Amazonプライム」会員にKindleを無料提供すると発表した。
「信頼できる情報筋によると、AmazonはAmazonプライム会員全員にKindleを無料配布したいと考えている」と、Tech Crunchのマイケル・アリントン記者が金曜日に報じた。Amazonプライムは年間79ドルの会員制プログラムで、Amazonで購入した商品を2日以内に無料で配送するサービスだ。会員はKindle電子書籍を含むAmazonの常連客だ。
この無料提供は、Kindle を購入したが満足していない顧客は電子書籍リーダーをそのまま使い続けることができ、全額返金を受けられるという Amazon の 1 月のプログラムの結果であるようだ。
アマゾンの今回の動きは、アップルとの競争を均衡させるための新たな動きとみられており、アナリストなどは、これがKindleにとって最大の脅威となる可能性があると指摘している。アマゾンは既に、アップルのような契約を求める出版社の要求に屈しており、そうなれば9.99ドルという同社の電子書籍価格設定は終焉を迎えることになるだろう。
[9to5MacとTechCrunchより]