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写真:デジタル・トレンド
Appleファンや熱心なガジェット評論家にとって、2017年はiPhoneが生まれ変わった年として記憶されるだろう。しかし、年末が近づくにつれ、Appleのマーケティング責任者であるフィル・シラー氏は、同社初のスマートスピーカーの発売延期や、ソフトウェアのバグやセキュリティホールが続出した「最悪の1週間」など、いくつかの懸念を抱いている。
テレグラフ紙が日曜日に掲載したインタビューで、シラー氏はアップルの1年を振り返りながらも、比較的控えめな態度を見せた。会社の成功を誇張することも、挫折をあまり心配することもなかった。
フィル・シラーが語るアップルの2017年
「私たちにとって、全く新しい一年でした」とシラー氏はテレグラフ紙のジェームズ・ティットコム氏に語った。「ずっと計画していたことでした…毎年のように新世代のスマートフォンを開発する機会が欲しかった。それが(iPhone)8だったのです。」
「同時に、私たちはiPhoneのこれまでの方向性からさらに大胆に、さらに飛躍的なものを作りたいと考えました。それがiPhone Xです。これまでそのような形で提供したことはありませんでしたが、非常にうまくいきました。」
アップルの待望のスマートスピーカー「HomePod」は、昨年の春に大々的に発表されたにもかかわらず、今年のホリデーショッピングシーズンに間に合わなかった。
シラー氏は、アップルは準備がまだできていないと感じる製品をリリースするつもりはないと語った。
「最初は成功するとは思えなくても、とにかく何かを世に出すことを好む企業もあります」と彼は言った。「私たちは世に出すものの質を非常に重視しています。ですから、もし準備が整っていないのなら、それはまだ準備ができていないということです。」
2017年のAppleのセキュリティ欠陥
ティットコム氏は、macOSとHomeKitのセキュリティホールや、文字「i」を疑問符に置き換えるオートコレクト機能のiOSのバグなど、一連のソフトウェアの不具合についてシラー氏に追及した。
シラー氏は、消費者向けテクノロジーにおいて最高レベルのプライバシー保護を組み込んでいるアップルには「言い訳の余地はない」と述べ、社内調査を実施すると付け加えた。
「ただ今週は最悪でした」と彼は言った。「いくつか問題が起きただけです。チームはシステムを監査し、プロセスを綿密に検証し、反省し、このようなことが二度と起こらないよう全力を尽くします。」
出典:テレグラフ
出典:Patently Apple