- ニュース

WebMを覚えていますか?これは、AppleがiPhone、iPod、iPadで表示されるすべての動画に使用しているH.264コーデックのオープンで無料の代替として、Googleが昨年初めに自発的に発表した動画圧縮技術です。
GoogleはWebMは完全に無料だと明言し、H.264は技術的にはいくつかのロイヤルティ費用がかかるにもかかわらず、WebMの普及はなかなか進んでいません。スティーブ・ジョブズ自身もWebMは到底受け入れられないと考えて、WebMはH.264コーデックのわずかなバリエーションに過ぎず、MPEG-LAの特許プールで十分に保護されていると主張する批判記事へのリンクを貼るだけでした。これはGoogleが訴訟される可能性の高いものでした。
さて、訴訟が始まります。
MPEG-LAビデオグループは、12の企業と組織がGoogleのWebMP形式によって技術を侵害されたと発表した。名前は伏せられているが、この団体はライセンスを要求するための特許プールの設立を検討しており、MPEG-LAは「その議論を促進している」という。
その企業の1つがAppleなのでしょうか? 驚くことではありません。AppleはH.264をカバーする特許プールに貢献しているからです。スティーブ・ジョブズは以前、H.264のもう一つの競合であるOgg Theoraを狙った特許プールの設立を示唆していました。
Google に関しては、まだパニックにはなっていません。
MPEG LAはWebMのローンチ以来、VP8プールの存在を示唆してきましたが、これは目新しいことではありません。Webはオープンでコミュニティ主導のイノベーションによって成功しており、WebMプロジェクトは同様の原則をWebビデオにもたらします。業界の大多数は自由でオープンな開発を支持しています。だからこそ私たちはWebM CCLを設立し、メンバー組織がWebM技術に必須の特許を他のCCLメンバーにライセンスできるようにしました。私たちはこのプロジェクトに強くコミットし、HTML5ビデオ用のオープンコーデックを確立していきます。
個人的には、Appleに賭けるつもりはありません。MP3も同様にプロプライエタリではありましたが、ほとんどのユーザーにとって無料だったため、Appleがそれを業界標準にしました。AppleがH.264を後押しし、MPEG-LAが動員されていることを考えると、Googleにとって厳しい状況になりそうです。