スラッシュ、U2とアップルのユニークな契約を擁護

スラッシュ、U2とアップルのユニークな契約を擁護

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スラッシュ、U2とアップルのユニークな契約を擁護
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写真: Wikipedia CC
写真: Wikipedia CC

元ガンズ・アンド・ローゼズのリードギタリスト、スラッシュは、あまり評判が良くなかったU2のiTunesアルバム無料配布を賢いマーケティング戦略だと称賛した。

「レコード業界では契約を結んでレコードを世に出す機会がかなり減っているし、ラジオで流れる機会もあまりない」と彼はアルティメット・クラシック・ロック誌に語った。

2014年の音楽業界を「まるで無法地帯」と表現し、彼は「U2だけがやり遂げることができた戦術の一つだ」と続けた。

しかし、これは新進気鋭の若手アーティストよりも既存のミュージシャンを優遇する動きであり、Apple のような企業が iTunes 経由で無料で配信するために前払い料金を支払う可能性は低いと彼は指摘した。

「U2にとって、これは非常に現実的な戦略だったことは間違いない。みんなのiTunesで確実に配信できるという贅沢を享受できるなら、それは素晴らしいことだ」とスラッシュは言った。「でも、そのモデルは誰にでも使えるとは思えない」

このコメントは、U2とそのレコードレーベルに1億ドルを支払ったにもかかわらず、AppleがU2の最新アルバムを無料で配布するという宣伝活動が裏目に出た後に出されたものだ。

この余波を受けて、Apple社はiTunesアカウントからアルバムを削除するツールを導入せざるを得なくなったが、この動きはコメディアンのコナン・オブライエン氏によって痛烈に批判され、Apple社はさらに踏み込んでU2の曲を永久に記憶から消し去ることができるツールを開発すべきだと示唆した。

しかし、スラッシュは、Apple の U2 の配信は新人より既存のアーティストを優遇する動きである (少なくとも現状では) と正当な指摘をしているが、U2 のボーカルであるボノは最近、バンドが Apple と協力して、アルバム販売を再燃させることを目的とした新しいデジタル音楽フォーマットを開発中であると述べた。これにより、U2 がライブ パフォーマンスで稼いでいるような収入を得られていない新人アーティストの支援が可能になるという。