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CloudOnは、iPadでOfficeドキュメントを扱うための魅力的な選択肢の一つです。同社は、Microsoft Officeの主要アプリとAdobe Readerのクラウドベース版を提供しています。仮想デスクトップソリューションとは異なり、CloudOnはWindowsデスクトップ全体ではなく、アプリケーションのみを提供します。ドキュメントの作成と編集に関しては、CloudOnアプリはBox、Dropbox、Google Driveといった人気のクラウドストレージオプションを利用しています。
スタートアップ企業であるCloudOnは、今年初めのサービス開始以来、力強い成長を遂げています。同社は今週、新たな資金調達ラウンド(1,600万ドル)を発表し、この機会を利用して、今後の計画の詳細をユーザーに公開しました。特に注目すべきは、グループ編集と共同作業のサポート、そしてiPadやAndroidタブレット以外の対応拡大です。
CloudOnのOfficeエクスペリエンスは、既に変更履歴の記録(デバイスアプリOffice2も同様)をフルサポートしています。これは、ビジネスプロフェッショナルが最も多く利用するコラボレーション機能と言えるでしょう。しかし、CloudOnはOffice自体に備わっている機能に加え、独自のコラボレーション機能を追加する予定です。ドキュメントへの注釈機能やグループ会話といった機能も追加予定です。目標は、ユーザーが複数のドキュメントを同時に操作できるようにしながら、個々のドキュメントやプロジェクトの進捗状況や議論を追跡できるシステムを提供することです。
同社の CEO である Milind Gadekar 氏によれば、目標の大部分は、クロスプラットフォームのソリューションを作成し、ユーザーが iPad、Android タブレット、さらには PC で CloudOn を使用しているかどうかに関係なく、完全に共同作業できるようにすることです。
近い将来、グループ生産性機能を導入し、複数の人が同じドキュメントで作業し、情報を共有し、情報に関する会話を追跡できるようになります。これにより、より豊かなワークスペース体験が実現します。
従来、Microsoftサイロ、Appleサイロ、そしてGoogleサイロという3つのサイロが形成されてきました。これらのサイロでは、アプリからデバイス、クラウドストレージに至るまで統合が行われていますが、他のサイロとの相互運用性は全く考慮されていません。私たちは「エンドユーザーに選択させる」べきだと考えています。
同社はiPadとAndroidタブレット以外にもサービスを拡大しようとしています。Venturebeatによると、CloudOnはスマートフォン版とPC版のサービス提供を計画しているとのことです。しかし、TechCrunchによると、同社のユーザーの大多数(90%以上)はAndroidタブレットユーザーではなくiPadユーザーだそうです。
出典: TechCrunch