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表面的には、スマートフォンをめぐる大きな競争はアップルとサムスンの間だが、水面下では、低迷するサムスンは、ライバルメーカーのTSMCとの、次世代iPhone用のA9プロセッサの製造権をめぐるもう一つの戦いを抱えている。
サムスンはスマートフォンを市場で一番多く売る戦いでは決定的に負けているが、A9チップの注文はサムスンが勝利を収める戦いの一つになるかもしれない。
韓国のMKビジネス紙 は日曜日、サムスンがAppleの次期A9プロセッサ向けSoC（システムオンチップ）の受注の75%を独占する見込みだと報じた。これは、Appleがサムスンの先進的な14ナノメートルFinFET製造プロセスを活用するためだとされている。
サムスンもアップルのビジネスを獲得するために価格を大幅に引き下げる用意があると報じられていたが、ライバルのTSMCは当初提示した価格を堅持していた。
サムスンの勝利は、長年のライバルであるAppleとの決別を期待する人々にとっては悪いニュースとなるだろう（モバイル事業が低迷しているサムスンにとっては特に大きな痛手となるだろう）。しかし、明るい材料も一つある。SoCの製造はテキサス州オースティンで行われると報じられているため、iOSデバイスの生産が米国に移管されることになる。
Appleがアリゾナ州メサで中止されたサファイア製造で同様のことをしようとしていたことを考えると、もしこれが事実なら歓迎すべき動きとなるだろう。たとえそれがサムスンにとって今回の勝利を意味するとしても。
出典：Apple Insider
