- ニュース

写真:インテル
新たな報道によると、AppleはiPhoneの差し迫った5G問題を解決する手段として、Intelのスマートフォンモデムチップ事業を買収するところだった。
インテルとアップルの交渉は、iPhoneメーカーであるアップルがクアルコムとの法廷闘争に終止符を打ったことで、突如として頓挫したと報じられている。両社は夏から買収について協議を続けていたが、インテルの売却への期待は今のところ打ち砕かれたようだ。
インテルは現在、現行のiPhoneシリーズ向けにLTEモデムを製造しています。同社は5Gモデムの開発にも取り組んでいますが、2021年まで完成しない見込みです。これが、Appleがクアルコムとの和解に至った大きな要因の一つでした。
インテルが5G市場から撤退
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleは自社モデム開発の加速を目指し、数十億ドル規模の買収の一環としてIntelのモデム事業の一部を買収したい考えだった。Appleはここ数ヶ月、自社製ワイヤレス技術の開発を目指してエンジニアの採用を本格化させている。同社は既にBluetoothチップとAシリーズプロセッサを自社設計しているため、モデム開発もAppleが手がけられる分野とみられている。
インテルとアップルの交渉は決裂したものの、インテルは依然としてモデム製造事業の売却を進めていると報じられている。ゴールドマン・サックスが買い手探しを任されている。売却対象には特許、モデム設計、そしておそらく従業員も含まれる可能性がある。
インテルが買い手を見つけることができれば、年間10億ドルの損失を出しているとされる部門を手放すことができる。ブロードコム、オン・セミコンダクター、サムスン電子、中国のユニソック・コミュニケーションズなどが、この部門の買収候補として挙げられている。