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写真:CBS
米国で製造されるiPhoneの割合が増加する可能性があると新たな報道が出ている。製造業者フォックスコンがウィスコンシン州に計画している工場は、小型・中型LCD、そして最終的にはOLEDスマートフォンディスプレイの製造に使用されることが示唆されている。
これは、テレビやモニター用の大型ディスプレイに重点を置くと報じられていた当初の計画からの戦略変更です。フォックスコンはコストを考慮してこの決定を下したとされています。
しかし、新ディスプレイの何パーセントがApple向けになるかは不明です。「Foxconnの新工場は依然としてAppleのiPhoneへの供給を目指す」と情報筋は示唆していますが、現時点では多くの競合メーカーが参入しています。Foxconn傘下のシャープは4.7インチと5.5インチのiPhone用ディスプレイを製造していますが、LG DisplayとJapan Displayもこの事業の大部分を占めています。
しかし、米国工場はFoxconnがOLED生産に乗り出す上で有利に働くかもしれない。少なくとも当面は、Appleは将来のiPhoneモデルでOLEDへの依存度を高めることになるだろう。日経新聞の報道によると、
情報筋によると、「中小型パネルに特化した施設は、フォックスコンが有機EL(OLED)ディスプレイの生産準備を整え、米国での量産開始を目指している場合の基盤としても機能するだろう。OLED技術は、iPhone 8やiPhone 8 Plusなどの携帯電話の画面に広く使用されている現在の低温ポリシリコン(LTPS)LCDをベースに構築する必要がある」という。
現在、iPhone用のOLEDディスプレイはサムスン社によって製造されています。
フォックスコンの米国における計画
ウィスコンシン州にあるフォックスコンの工場は、100億ドル規模の広大な1,000エーカーの敷地となる予定です。2020年の開業を目指していますが、それ以前に開業する可能性もあります。最終的には約13,000人の雇用を地元で創出することになります。ウィスコンシン州議会は昨年8月、フォックスコンの新工場建設に30億ドルの優遇措置を提供する法案を可決しました。
フォックスコンの米国移転の決定は、製造業の雇用を米国に戻そうとするドナルド・トランプ大統領の試みと関連している。この製造大手はまた、米国でディスプレイを生産することで中国からの輸送費を節約できるとも述べている。