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ownCloudを最後に取り上げたのは約3ヶ月前のことです。同社は、少数のユーザーを抱える小規模企業のニーズから、大企業の要件まで、あらゆるニーズに対応できる独自のプライベートクラウドソリューションを提供しています。ownCloudのユニークな点は、既存のインフラストラクチャやITプロセスと容易に統合できるように設計されていることです。
ownCloudはオープンWeb標準に基づいているため、事実上あらゆるWebサーバーに簡単に実装できます。つまり、企業のITチームが完全に設定・管理するオンプレミスソリューションとして、商用Webホスティング会社が提供するサーバースペースにインストールするホスト型実装として、あるいはownCloudのパートナーを通じてよりターンキーな形で提供することも可能です。
ownCloudは独自のポジションにあります。提供される機能の多くは、他のクラウドプロバイダーでも利用可能です。特にBoxは、ユーザーアカウント管理や高度なセキュリティと権限といったエンタープライズ向けオプションを備えたクラウドサービスの提供において大きな進歩を遂げています。ownCloudのメリットは、オンプレミスソリューションでありながら、同様のエンタープライズ向けクラウド機能を提供できることです。
ownCloudはここ数ヶ月、決して手を抜いたわけではありません。実際、同社はエンタープライズ向け機能の強化に注力してきました。その成果として、本日発表された最新の商用リリースが発表されました。これらの機能は間違いなく大きな追加機能です。この新リリースでは、ownCloudの機能セットに以下の拡張が加えられています。
- 強化された LDAP 統合 – 高度なディレクトリ統合により、顧客は Active Directory を含むネイティブ ディレクトリ システムからグループ メンバーやストレージ クォータなどのユーザー関連機能を管理できます。
- システム ログ オプション – Syslog をサポートすることで、ログ管理を合理化し、既存のプロセスと統合することができます。
- クライアントをテーマにしたインターフェース - インターフェースのテーマ設定により、企業は独自の社内ブランディングを提供できます。
- ファイルのバージョン管理とロールバック – ファイルのバージョン管理は、Lion のバージョン機能とほぼ同じ方法でユーザーがドキュメントの以前のバージョンを表示および復元できるため、クラウド サービスのコア機能になっています。
- ownCloud アプリケーション(プラグイン)ストア – ownCloud は、顧客や開発者が基本機能セットの拡張機能を作成できる新しい API を提供しています。顧客による ownCloud の拡張に加えて、オープンソース コミュニティ エディションを通じて利用可能な既存のプラグインへのアクセスも提供しています。
同社は現在、Macクライアントも提供しています。このクライアントは、既存の機能の一部をMacユーザーに拡張し、MacとownCloudの実装間のよりシームレスなデスクトップ統合を可能にします。同様に、ownCloudはAndroidアプリのアップデートもリリースしました。iOSアプリは現在「近日公開」となっています。
ownCloud はすべての組織に適したソリューションではないかもしれませんが、検討する価値がある独自の機能と機会の組み合わせを提供します。
出典: ownCloud
画像: ownCloud