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クパチーノとサムスンの争いを見ているAppleファンは、時々、何が起こっているのか理解に苦しむことがあると思います。なぜサムスンは、粗悪なiPhoneの模倣品を発売するためだけに、最大の製造顧客を遠ざけるリスクを冒すのでしょうか?狂気の沙汰ですよね?
違います。倫理的には全く問題ないとはいえ、サムスンは賢明な判断を下しています。韓国の巨大家電メーカーであるサムスンは、スマートフォン販売の潜在的利益が、アップルに供給する部品の利益をはるかに上回ることを認識しています。しかし、真相は実際に見てみれば分かります。サムスンは前四半期に、アップルよりも多くのスマートフォンを出荷しました。
この報道はウォールストリート・ジャーナルから発信されたもので、同紙は情報筋の話として、サムスンが9月30日締めの四半期に2,000万台のスマートフォンを出荷したのに対し、アップルは「期待外れの」1,710万台だったと伝えている。
数字で言えば、iPhoneやiPadを模倣し、世代ごとに複数のモデルを出荷するというサムスンの戦略は、かろうじて成果を上げていると言えるだろう。もちろん、AppleのiPhone販売台数は今四半期で例年より少なかったし、サムスンが出荷しているスマートフォンの種類が、AppleのiPhone 3GとiPhone 4の2機種に比べて豊富であることは注目に値する。とはいえ、初代GalaxyスマートフォンでAppleを遠ざけるリスクを冒すことを決断した当初、サムスンが夢見ていた数字はまさにこれだったと言えるだろう。