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写真:ビーツ
オリジナルのBeats by Dr. Dreヘッドフォンの共同設計に協力した企業であるMonster Incは、ヘッドフォン技術を盗んだとして、共同設立者のDr. DreとJimmy IovineとともにBeats Electronicsを訴えている。
高額なオーディオケーブルで知られるモンスターは、今週、カリフォルニア州サンマテオで訴訟を起こした。昨年、同社がAppleに30億ドルで売却される前に、Beatsとその創業者たちがモンスターから数百万ドルを搾取したと主張している。USAトゥデイが入手した裁判所文書によると、モンスターは、Beatsがヘッドフォンラインの設計・エンジニアリングだけでなく、製造・流通・販売における自社の役割も隠蔽していたと主張している。
モンスターのCEO、ノエル・リーはもともとビーツの株式5%を保有しており、アップルが同社を買収した時点でその価値は1億ドルを超えていたはずだったが、ドレーとジミーが買収前の2013年にビーツの全株式を買い戻したため、モンスターは提携から何も得ることはなかった。
これらの取引は、ビーツが「経営権変更権」を行使してモンスターからヘッドフォンを不正に奪い取るために利用した「見せかけ」だったと、モンスターの代理人を務めるカリフォルニア州の法律事務所コチェット・ピトレ・アンド・マッカーシーの弁護士ジョセフ・コチェット氏は述べた。「もしこの提携が本来の条件で終了していたら、モンスターが長年かけて築き上げてきたビーツ・バイ・ドクター・ドレーの技術は譲渡されなかったでしょう」
HTCも被告として挙げられている訴訟では、BeatsがMonsterを排除しようと共謀した結果、Monsterの製品開発における評判を毀損したと主張している。Beatsの支配権をめぐる権力闘争は、昨年Gizmodoが行った徹底的な調査で明らかにされており、Monsterが300ドルのプレミアムヘッドフォン市場の支配権を失った経緯が明らかにされている。
Cult of MacはAppleにコメントを求めたが、この果物大手は現時点でこの訴訟について何も語っていない。
出典:USAトゥデイ