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先月、クアルコムのアナンド・チャンドラセカー代表は、Appleの新しい64ビットA7チップを「ギミック」と呼んだ。これは極めて愚かな発言であり、クアルコムはチャンドラセカー氏の発言を訂正するに至った。しかし、この発言はチャンドラセカー氏のキャリアに、少なくとも部分的には終止符を打った可能性もあった。元最高マーケティング責任者であるチャンドラセカー氏は、クアルコム内で追放処分を受けたようだ。
クアルコムの代表者はCNETへの声明で、「アナンド・チャンドラセカーは、エンタープライズ関連の特定の取り組みの調査を主導する新たな役職に異動します。アナンドは引き続き、クアルコムのCOO兼社長であるスティーブ・モレンコフに報告します。この人事は即時発効します」と述べました。
これは企業用語だ。要するに、クアルムが言っているのは、チャンドラセカー氏は発言のせいで解雇されるはずだったが、それができないので、辞任するまで社内のひどい地位に降格させられたということだ。
クアルコムはなぜチャンドラセカー氏の発言にこれほど激怒しているのだろうか?それは、チャンドラセカー氏が自らの会社を犠牲にしたからだ。64ビットはモバイル向けARMチップの未来であり、クアルコムはチャンドラセカー氏が「目新しいもの」と呼んだまさにそのタイプのチップを、おそらく来年中に生産開始する予定だ。元最高マーケティング責任者であるチャンドラセカー氏は、クアルコムの将来の事業の基盤となるであろう技術を、真剣に検討する価値がないと述べていた。
チャンドラセカー氏の仕事はクアルコムの宣伝だった。クアルコムの将来のチップを「見せかけ」だと決めつけるのは、全くもって不適切だ。クアルコムの言う通りだ。彼は解雇されるべきだ。
出典:CNET