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写真:Apple
サンバーナーディーノ銃乱射事件で回収されたサイード・リズワン・ファルークの iPhone 5c をめぐって、Apple と FBI は激しい法廷闘争を繰り広げているが、サンバーナーディーノ警察署長によると、我々は皆、ある非常に重要な問題を見落としているという。それは、その iPhone 5c に関して、使える情報が何もないかもしれないということだ。
昨年12月の捜査に参加したサンバーナーディーノ警察署長ジャロッド・バーガン氏はNPRのインタビューに応じ、iPhoneは無価値かもしれないと語った。
「正直に言うと、携帯電話の中には価値あるものが何も入っていない可能性がかなり高いと思います」とバーガン氏は語った。
だからといって、暗号化による公共の安全と、テロ阻止という法執行機関の使命との戦いにおいて、バーガン氏がAppleの側に立っているわけではない。サンバーナーディーノの警察トップは、万が一、テロ組織やその他の陰謀に関する重要な情報が含まれている場合に備えて、AppleはFBIのためにiPhoneのロックを解除するよう強制されるべきだと述べている。
「これは捜査においてあらゆる手段を尽くすための取り組みです」とバーガン氏はNPRに語った。「この携帯電話を放置したまま、中に入っているかもしれない情報やデータを入手しようとしないのは、被害者や遺族にとって全く不公平です。」
Twitterでは、サンバーナーディーノ郡から支給され監視されていたファルークのiPhoneが、テロ活動の計画に使用された可能性は極めて低いと指摘する声が多く上がっている。ファルークは破壊された個人用のiPhoneも所有しており、FBIが求めている情報が含まれていた可能性が高い。
FBIは、ファルークが破壊した私用携帯電話ではなく、他のテロリストと連絡を取るために仕事用の携帯電話を使用していたと人々に信じさせたいと考えている。
— thaddeus e. grugq (@thegrugq) 2016年2月19日
アップルは木曜日に提出した動議で、FBIの要求を取り下げるよう求めた。アップルとFBIは来週、議会でこの争いを繰り広げる予定で、アップルの最高弁護士であるブルース・シーウェル氏とFBIのジェームズ・コミー長官が対決することになる。