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写真:アリペイ
中国のハッカーは盗んだApple IDを使い、中国の人気モバイル決済サービスであるアリペイとテンセントの顧客のアカウントから現金を盗み出した。
アリペイはWeiboへの投稿で、侵害の詳細を確認するためAppleに連絡を取ったと述べた。また、Apple IDをモバイル決済サービスに連携しているユーザーは、取引限度額を下げるよう警告した。テンセントもAppleに連絡を取っている。
ハッカーがどのようにしてApple IDを入手したのか、また問題の全容は不明だ。
「Appleはこの問題を解決していないため、Apple IDをAlipay、WePay、クレジットカードなどの支払い方法にリンクさせたユーザーは盗難の危険にさらされる可能性がある」とAlipayは書いている。
人気のWeChatメッセージングサービスを運営するテンセントはブルームバーグに対し、 「テンセントはアップルと積極的にコミュニケーションを取り、状況の解決方法をもっとよく理解しようとしている」と語った。
現在、Appleは中国をめぐる一連のネガティブな報道にさらされています。最近では、iMessageのスパムメールが大量に届いたという報告が中国で話題になりました。また、Bloomberg BusinessWeekの記事で、Appleが中国のスパイチップを意図せずマザーボードに侵入した複数の企業の一つだったという主張をめぐり、批判が続いています。Appleはこの主張を強く否定しています。
ティム・クック氏は現在広報旅行で中国を訪問しており、今週初めに中国に到着した。