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![Appleは、オレゴン州プリーンビルにあるFacebookのデータセンター(上)に加わる予定だ。[写真:トム・ラファティ - http://flic.kr/p/9wzMH2]](https://image.oligur.com/poclnokl/42/1e/facebookprinevilledatacenter.webp)
Appleは、第2データセンターの建設を最終決定する段階にあるようだ。報道によると、このテクノロジー大手はオレゴン州プラインビルに160エーカーの土地を31メガワットの施設として検討しているという。この立地が実現すれば、AppleはGoogle、Amazon、Facebookといった企業と隣り合わせになる。これらの企業は、有利な税制優遇措置でテクノロジー企業を誘致することで知られるオレゴン州北西部にデータハブを構えている。
オレゴニアン紙によると、土地購入のオプションは12月末に期限切れとなる。この決定は、この敷地に十分な送電能力があるかどうか、そして地元議員がデータセンターへの課税を巡る州の法案を阻止できるかどうかにかかっている。
Appleが初の大規模データセンターをノースカロライナ州に建設するという決定には、税制も重要な役割を果たした可能性がある。カリフォルニア州クパティーノに本社を置く同社は、iCloud、iTunes、その他のデータ集約型サービスのための10億ドル規模のデータセンター建設にあたり、州から4,600万ドルの税制優遇措置に加え、地方自治体からも2,100万ドルの優遇措置を受けた。オレゴニアン紙によると、ノースカロライナ州と同様に、オレゴン州プリーンビルのデータセンターも固定資産税の免除措置を受けており、Appleは少なくとも「数百万ドル」の節税が可能になるという。
ノースカロライナ州は、Apple以外にもデータセンターの最適な立地であるようだ。FacebookとGoogleも、同州にクラウドベースの事業のためのデータハブを構築している。
Appleのデータセンターの増加は地方自治体の税収を増大させている一方で、コンピューターやストレージが密集したこれらの施設は、長期雇用の創出には繋がっていない。Facebookはオレゴン州プラインビルのデータセンター建設で200人の建設関連雇用を創出したが、報告書によると、プラインビルの住民の雇用はわずか55人だった。プラインビルが位置するクルック郡の失業率は15.8%で、州内で最も高い。同様に、Appleのノースカロライナ州データセンターの住民も最近、記者団に対し、同社がノースカロライナ州に進出したことで地元での雇用はほとんど生まれていないと語った。