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写真:Hardmaru/Twitter
Appleは、研究開発に対する極秘の姿勢を打ち破り、研究者が機械学習の学術誌に研究成果を発表することを認めることで、AI学術コミュニティとの関わりを深めようとしている。
このニュースは、AppleのAI研究ディレクターであり、ペンシルベニア州カーネギーメロン大学の教授でもあるラス・サラクット氏によって発表されました。彼は本日早朝、神経情報処理システム会議(NIPS)でこの発表を行いました。
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AppleはNIPSなどの大規模なAIカンファレンスへの参加を始めたものの、概して目立たない姿勢を貫いていた。これは、Google、Microsoft、Facebook、さらには中国の検索企業Baiduといった企業が最新の成果を熱心に披露していたこととは対照的だった。
「アップルの秘密主義は桁外れだ」と、トロント大学コンピュータサイエンス学部のリチャード・ゼメル教授は昨年ブルームバーグに語った 。「彼らは完全に蚊帳の外だ」
他の報道によると、Appleのユーザープライバシーポリシーにより、一部のAI学生の採用が中止されたという。AI学生は、Appleが顧客について収集していない種類のデータへのアクセスを希望しているからだ。
AI分野ではライバルに後れを取っていたAppleですが、近年この分野への注力を強化しています。ディープラーニングはiOSとmacOSの最新バージョンで大きな役割を果たしており、Appleはこのタイプの機械学習に関わるスタートアップ企業を数多く買収しています。
理由としては言及されていないものの、研究者に論文を発表させることが、Apple のさまざまな AI 関連の買収に関わる議論のポイントの 1 つであったと聞いても驚くには当たらない。
Apple が自社の成果を公開するというニュースは、同社のフォロワーにとって間違いなく興味深いものであり、従業員にとって非常に有益です。
ただし、Apple製品の将来の方向性についてはあまり多くのヒントは期待できません。Appleのアナリストや記者が毎週熱心に調査する特許のように、AppleがAIの分野を研究しているからといって、必ずしもそれが製品に反映されるわけではありません。
そして、それが本当に最先端のものであれば、Apple が問題の完成品を発表するまで、そのニュースが公開されることは期待できない。
出典:ビジネスインサイダー